うきよのおはなし~江戸文学紹介ブログ~

江戸文学に少しでも興味を持つ方が増えれば良いなと。

りゅうぐうのつかい その2

前回の続きです。

 

さあ、を取られてなるものかと、一同、武装して大男が来るのを待ち構えます。

 

そして、翌日の子の刻(深夜0時頃)、またもや海が振動して、例の大男が現れます。

 

さあ、大男との戦いが始まると思いきや、

 

一同は大男の恐ろしさで呆然として、何もできないまま、あっさりと男を奪われてしまうのでした(笑)

 

を抱いて海の中に入っていく大男。。。

 

一同はもうどうしようもないので、の冥福を祈って嘆くのでした。

 

まだ、死んだかどうかわかんないにのに、みんな薄情すぎです(笑)

 

よく読んだら、「竜宮が声の良いを欲しがる」とは書いてるけど、「大男竜宮の使い」とは書いていないですよね。ひょっとしたら大男竜王なのかも。いや、竜王直々には来ないでしょうから、やっぱ大男竜宮の使いとしといた方がよさげですね。

 

この話にはまだ続きがあります。

 

その翌日の戌の刻(午後8時頃)、大男がまた現れまして、「帰して欲しかったら、返してやるよ!」と、をズタズタに引き裂いて座敷に投げたのでした。

 

、、、。

 

はい、これで終わりです! なにがなんだかもう(笑)

 

が惨殺された理由とかも全く書かれていませんが、当時の話はこんなのばっかです(笑)

 

でも、何でだろう?と、いろいろ想像するのが、江戸文学の楽しみ方の一つなのです。

 

おそらく、竜宮城に連れてって、竜王乙姫様に美声を聞かせるつもりだったのでしょうが、はすっか弱っていて歌どころじゃなかったので、赤っ恥をかかされた大男は、怒りのあまり残酷な行為に出たのでしょうなあ。

 

どちらにしても、自分勝手すぎますな(笑)

 

桐谷健太さん扮する浦島太郎は、海に向かって乙姫への想いを歌いますが、この男は海に向かって歌って命を落とすというね。。。

 

で、例の大男はどんな姿だったのか、ちゃんと挿絵に描かれていますので、それを元にした私のイラストを最後にご覧くださいませ。実はこのブログはイラストブログなのかもしれません(笑)

 

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の歌を手を叩いて褒めている大男ですが、本文中ではまだこの時、大男は声だけで姿を現せてないんですよね(笑)この時代の挿絵は結構こんな感じなので、そこんとこヨロシクです(笑)

 

りゅうぐうのつかいの巻 おしまい

 

※前は他のところでこのブログをやっていたのですが、私には合わなかったのでこちらに引っ越してきました。しばらくは過去記事の公開となります。

オリジナル公開日:2017/01/28

  

『曽呂里物語』は早稲田大学図書館のホームページでご覧になれます。

曽呂里物語. 巻第1-5

 

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西鶴と浮世草子研究〈第2号〉特集・怪異―闇の叫びを追究する

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