うきよのおはなし~江戸文学紹介ブログ~

江戸文学に少しでも興味を持つ方が増えれば良いなと。

おだのぶなが その3

前回の続きです。

 

さて、松風が処刑されておしまいかと思いきや、

 

このあと、川屋敷松風怨念に悩まされることになります。

 

まず、女中たちのに、鹿の袋角のようなものができます。

 

袋角とは生え始めののことで、要するにコブみたいなものがにできたて、せっかくの美形が台無しに。

 

ぞして、警備の役人も一人残らず憑り殺されてしまいます。

 

なんか普通なら女中たちが憑り殺されそうなもんですけど、

 

女中たちにとって醜くなるのが死ぬよりも酷い仕打ちということなのですかね。

 

女心って複雑ね。

 

とまあ役人が一人残らず殺られるほど恐ろしい松風の霊が出る化け物屋敷となってしまったので、

 

この川屋敷は長い間空き家にするしかなかったのでした。。。

 

とはいえ、そのままにするわけにはいかないので、信長公は、

 

川屋敷の中で一晩過ごして様子を見て来い」と、

 

大平丹蔵という勇ましい猛者

 

柳田久六という筋金入りの臆病者という

 

対照的な二人に命じます。

 

川屋敷に行って一晩過ごす丹蔵久六

 

久六「ううう、おっかねえ、ホントにバケモンが出たらどないしよ」

 

丹蔵「なに、そんなバケモン、恐るるに足りんわ、がはは!」

 

なんて、やりとりを凡人なら書きそうですけど、そんな描写は一切なしで、西鶴先生は松風の霊をさっさと登場させます(笑)

 

二人の前に現れた松風の霊は、、、

 

顔は確かに松風なのですが、、、、

 

体は10メートル弱のではありませんか!!!

 

ニョロニョロと松風蛇は二人に襲い掛かります!

 

警護の役人たちも、松風蛇にグルグル巻きにされて絞め殺されてしまったんですかねえ。

 

ふと、ムツゴロウさんがアナコンダを体に巻いて危うく絞め殺されそうになったシーンを思い出しましたw

 

さて、さて、案の定、臆病者の久六はあっという間に腰を抜かして失神!!!

 

さあ、凡人なら丹蔵松風蛇の格闘シーンを思いっきり描きたくなるものですが、はい、西鶴先生はそんな野暮なことはしません、あっさりと丹蔵松風蛇を組み伏せます(笑)

 

よっしゃ!捕まえた!と思いきや、松風蛇の姿は消え失せます。

 

ありゃりゃと思って消えた跡を見ると、松風の持っていた短刀が。。。

 

二人は松風短刀を証拠に持ち帰って、

 

信長公に事の次第を「かくかくしかじか」と報告すると、

 

信長公はゴ・キ・ゲ・ン♪

 

そして、丹蔵年俸1000石アップ!

 

久六年俸1500石アップとなりました!

 

、、、。

 

はい、そこの、あなた、言いたいことはわかります。

 

実際に手柄を立てた丹蔵より、失神しただけの久六の方が、何でたくさんもらえるの???

 

同じ疑問を家老たちも持って信長公に申し上げると、

 

信長公

 

丹蔵はあれくらいのことが当たり前に出来る者だが、

 

久六はこのようなことを聞くだけでもダメなくらいの臆病者なのに、ワシの命令を重んじて化け物屋敷で一晩過ごし、死なずに帰ってきたのは、丹蔵に勝る猛者である!」

 

と、わかったような、わからないような事をおっしゃったのでした(笑)

 

おそらく、元々の年俸ベースが丹蔵の方が高かったんじゃないですかね(笑)

 

でないと、これを不満に思った丹蔵久六を、、、なんて話になりかねませんものね(笑)

 

で、その後、川屋敷は元のように使われ、

 

女中たちのも元通りになったということでした。

 

今度こそ、めでたし、めでたし♪

 

でも、あと、もう一回だけ続きます。

 

え?なんで話はもう終わったのにもう一回あるのかって?

 

だって、私のイラストがまだでしょうが!(笑)

 

※前は他のところでこのブログをやっていたのですが、私には合わなかったのでこちらに引っ越してきました。しばらくは過去記事の公開となります。

オリジナル公開日:170221 

  

武家義理物語』は国立国会図書館のホームページでご覧になれます。

国立国会図書館デジタルコレクション - 武家義理物語 6巻

 

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