うきよのおはなし~江戸文学紹介ブログ~

江戸文学に少しでも興味を持つ方が増えれば良いなと。

そんけいのさんそく その1

今巻と次巻はリクエストにお応えして、カエルの話を紹介したいと思います。

 

あ、ホントはリクエストなんて来てないんですけど、カエル好きな方が多いかなと(笑)

 

今回紹介するのは、『曽呂里物語』巻4の4「万(よろず)の物年を経ては必ず化くる事」です。

 

え?また『曽呂里物語』?とお思いの方、はい、そうです、ついにネタがなくなりました(笑)

 

本当は次巻への前振りなのですが、それは次巻を読んでのお楽しみということで(笑)


伊予国(いよのくに)出石(いずし)(現在の愛媛県大洲市)に山寺がありました。

 

二位氏(新居氏)という豪族菩提寺として建立されたのですが、いつのころから化け物が現れて、住職を次々と取り殺してしまいました。

 

そのため、誰も住むことが出来なくなったは、今ではすっかり荒れ果ててしまいました。

 

そんな所に、関東足利(現在の栃木県足利市)からやってきたが、二位氏に「この住職をさせてくださいませ」と頼みました。

 

二位氏は「誰もいないから住ませるのは問題ないのだが、このはちょっとワケありで」とゴニョゴニョ。。。

 

は「だからこそ、あのに行きたいのです!」と渋る二位氏に構わずに、山寺に行ったのでした。

 

夜になると、「こんばんは~」と誰かがやってきました。

 

が「二位氏からのお使いかな?」と思っていますと、中から、「は~い」という声が聞こえます。

 

訪問者が「「えんよう坊」はいらっしゃいますか? 「こんかのこねん」「けんやのばとう」「そんけいのさんそく」「こんざんのきうぼく」がご挨拶にうかがいました」」と言うと、「えんよう坊」が出てきて色々とお・も・て・な・しをしました。


ひええ、ただでさえ一人で化け物寺に行くだけで怖いのに、その日の夜に早速出てくるなんて、私だったらもう裸足で逃げ出すか、失禁してるでしょうね(笑)

 

このを乗っ取っている「えんよう坊」の元に「こんかのこねん」「けんやのばとう」「そんけいのさんそく」「こんざんのきうぼく」と名乗る四人がやってくるわけですが、果たして、の運命はいかに?

 

次回に続く!

 

としたい所ですが、まだ終わるには短いのでもう少し続けます(笑)


えんよう坊は訪問者に「ご存知のように、長らく生魚も手に入らなかったのですが、今夜は、珍しい物が一人出てきたので、十分なおもてなしできます」と言い、

 

に向かって「あなたがいらっしゃったことが最高のおもてなしになります。夜通し酒盛りをして、食べましょう」と言うのです。


えんよう坊を酒宴に誘っているように聞こえますが、いえいえ、「食べましょう」は「を食べましょう」ということなのです。

 

ガクブルです。はこのまま化け物たちに食べられてしまうのでしょうか?

 

というか、化け物がどんな姿をしているかの描写が一切ないのですが?

 

ああ、夜だから化け物の姿も良く見えないって事ですかね。

 

そうです、昔は電気がないですから、夜は真っ暗です!

 

このピンチをはいかにして脱出するか?

 

今度こそ次回に続くです。

 

※前は他のところでこのブログをやっていたのですが、私には合わなかったのでこちらに引っ越してきました。しばらくは過去記事の公開となります。

オリジナル公開日:170521

 

『曽呂里物語』は早稲田大学図書館のホームページでご覧になれます。

曽呂里物語. 巻第1-5

 

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西鶴と浮世草子研究〈第2号〉特集・怪異―闇の叫びを追究する

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