うきよのおはなし~江戸文学紹介ブログ~

江戸文学に少しでも興味を持つ方が増えれば良いなと。

いたづら その5

男は「それならば」とトイレに行くフリをして部屋を出て縁側に回り、

 

突き出たすかし彫りの鴨居板から思いのままに覗きました。

 


もちろん、当時の旅館は部屋の中にトイレはないです。

 

用もないのに廊下をウロウロしてたら怪しまれるから、「トイレトイレ」とかつぶやいてたんですかね(笑)

 

それにしても、そこまでして見たいものなのですかね(笑)

 

女湯も壁をよじ登って見そうな勢いです(笑)

 

あ、この時代のお風呂は基本的に混浴だから、そんなことする必要ないですわ(笑)

 


すると、二人は一つの布団の中で、

 

命々鳥(めいめいちょう)のように胴が一体になっていて、

 

何を言うやら笑うやら鳴くやら。。。

 


うーん、一体どういう状態なのか、私にはサッパリわかりません(←すっとぼけw)。

 

命々鳥は、一つの体に頭が二つある、想像上の鳥です。

  

あれ、どっかで似たようなのを聞いたような???

 

【過去記事参照】 比翼鳥

kihiminhamame.hatenablog.com

  


さて、夜も明けて、

 

「♪こころとまるは関の地蔵~」と歌う馬方の歌声と、馬の鈴音が聞こえてくると、

 

宿屋はご飯を焚き、宿泊客は旅支度をして朝食のお膳に向かいます。

 


関宿(現在の三重県亀山市東海道の宿場町の一つで、

 

馬方の歌に出てくる関の地蔵(地蔵院)は現在もちゃんと存在します♪

 

どうしましょ、これを読んで関宿への観光客が増えたら♪

 

え?その前のこのブログの読者を増やす努力をしろって?ギャフン!!!

 


この江戸男は、ニャンニャンしてるのを覗いた顔が板に張り付いて取れず、

 

無理に引き剥がそうとすると、体がバラバラになりそうです。

 

泊まり合わせた旅人もたちも「これは不思議だねえ」と見物はするものの、

 

日が高くなると出発してしまいました。

 

あとにはこの男一人が「痛いよお!もう限界!」と男泣きして立ち尽くすのみ。

 

宿屋の亭主がこれを聞きつけて、

 

「これはただごとじゃない。

 

立ち聞きをすることでさえ堅牢地神(けんろうちしん、大地を管理する神)の頭をお悩ませになるというのに、

 

こともあろうに伊勢大神を参詣する者がチョメチョメを覗き見などするとはとんでもない!

 

これは神罰であろう。

 

いつ顔が離れるかわからないから、宿屋にとってとんだ災難、この際やむを得ない」

 

と、顔が張り付いたまま板を引きちぎりましたが、それでも板は顔から剥がれません。

 

男は心の中で「どうか顔を板からお剥がし下さい」と祈りながら、

 

江戸に帰って行きました。

 


さあ、いよいよオチです!

 


この時よりエロすぎる者のことを「板顔」と言い始めましたとさ。

 

おしまい

 


いやあ、もう、最高のオチですね!

 

大爆笑!

 

え?意味がわからないって?

 

、、、。

 

「板顔」は言うまでもなく、「板に張り付いた男の顔」のことですね。

 

「板顔」は原文では「いたづら」とルビがふってあります。

 

あ、やっとここでタイトルの「いたづら」が出てきました(笑)

 

現代風に表記すれば「板面」ですね。

 

顔=面です。

 

ほら、「面の皮が厚い」とか「泣きっ面にハチ」とか言うでしょ。

 

この頃、「いたづら」は「好色にのめりこむこと」を意味していました。

 

たとえば、「いたづら女」とかいう風に使います。

 

つまり、「いたづら」は、 

 

目が高い位置にあるから「目高(めだか)」だ! 

 

と同じような語源だと言っているわけです。

 

もちろん、「いたづら」の語源が「板顔」なわけがなく、団水の洒落です。

 

(「メダカ」の語源は本当ですw)

 

おもしろいでしょ?

 

、、、。

 

うん、やっぱり私の力ではこの話を面白くできませんでした!!!(笑)

 

ここで終わっては何だか申し訳ないので、もう一回だけ続けます。。。

  

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