うきよのおはなし~江戸文学紹介ブログ~

江戸文学に少しでも興味を持つ方が増えれば良いなと。

ちよろけん その2

同じイラストを使いまわすのも気が引けるので、今日は『風俗画報』バージョンのちょろけんを描きましたw

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さて、どんなことが書いてあるか紹介したいのですが、再び前回の最後にあげた翻刻をもう一度載せるのはさすがに煩わしいので、こうしました、じゃん!

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国会図書館の画像を加工。

同じような配置で、漢字に直したものを絵の中に組み込みました♪

これなら字ばっかより、拒否反応が少ないかなと(笑)

このブログでは江戸文学に馴染みがない方でもわかりやすいように、教科書のような厳密な訳とかはいたしませんので、ご安心を(笑)

というか、私がちゃんと訳せないので、超絶な意訳・抄訳になってる恐れがありますが、怒らないでくださいね(笑)

では、まず、右ページの右上から読んでいきましょう。


延高千久羅坊は、四条通寺町(京都)に出て、誓願寺にお参りしました。
このお寺の境内では、落語・モノマネ・的当て・見世物などがいつも開催されてて賑やかです。


誓願寺は、落語の祖とも言われる安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)が住職だった寺だったので、芸能が盛んだったのも自然なことですな!

安楽庵策伝『醒睡笑(せいすいしょう)』からのお話を、前に紹介したと思ってたら、それは別のブログででした(笑)
よし、ネタに困ったら、同じ内容をこのブログでも使いまわそう(笑)

ここで、狂歌が挿入されます。
延高千久羅坊狂歌という設定ですものね。
え?狂歌の説明をせよとな!
えと、要するに、くだけた内容の短歌です。
え?短歌は何かって?
えっと、五・七・五・七・七で詠む歌です。
俳句は、五・七・五ね!


誓願寺は、仮名書きの本寺(本山)だけあって、読みやすい仮名のように、誰が見ても「さすが都の寺だ」と一目でわかる立派さなのは、ありがたいことです。


「真名(まな、漢字)」男文字と言われれたのに対し、「仮名(ひらがな)」女文字と言われていたので、「仮名書きの本寺」は、誓願寺「女人往生の寺」と言われていることを指していると思われます。

当時の公文書で使われていた真名書き(漢文)より仮名書きの文章の方が、当然、女性や子供でも読みやすいものでした。

まあ、この頃の仮名はご覧のようにくずし字なので、今では読みにくいものになっていますがね(笑)

誓願寺は、仮名書き文学を残した清少納言和泉式部ゆかりの寺でもあります。

次に書かれているのは延高のセリフです。


「京の着倒れ」とはよく言ったもんだ。
みんな良い服を着て出かけるけど、お金はあまり使わない。
お供を二三人連れるような人でさえ、茶屋に寄って一人で四・五杯も飲んだとしても、代金は五文か三文しか置いて行かない。


「京の着倒れ」「大坂の食い倒れ」に対して使われるみたいです。
延高のセリフは続きます。


だが、ワシらは茶屋へ行っても代金を払ったことがない。
飲み逃げするというわけだ。
見つかって「お金を払え」と言われたら、そこでやっと一文だけ突き出すがな。


延高は、京の人よりもケチだと自慢するわけですが、それ、犯罪じゃん!(笑)

このあと、千久羅坊のセリフが続くのですが、それは次のページで。

右下も原文では名前が書かれていませんが、延高のセリフです。


これは、なんと奇妙頂礼(ヘンテコ)な芸事だ。
このまま一緒に秋葉様までお参りに行こうか。


「奇妙頂礼」は、仏教用語「帰命頂礼」をもじった言葉です。
どちらも、「きみょうちょうらい」と読みます。
一九の造語なのでしょうか、東海道中膝栗毛でも「奇妙頂礼」という言葉が使われています。

延高ちょろけんを気に入ったのでしょうか、「秋葉様」自体は各所にあるのですが、大本の秋葉山のことを指すとしたら、静岡浜松なので、京都からだいぶ遠い所までのお参りになりますね(笑)

それにしても、なんで「秋葉様」が出てきたんでしょ?
「飽き(あき)るまで踊ろう」ってことですかね?(笑)

左下には、原文では名前が書かれていませんが、ちょろけんのセリフというか、


ちゃんちき、ちゃんちき。すっちゃん、すっちゃん。


と、ちょろけんが鳴らす鉦(かね、しょう)の音が書かれています(笑)

そういえば、見越入道の巻で『十界双六』見越入道を描いたのですが、

腹の所に描かれているのが最初、なんだかわかんなくて、帯の模様にしては変だし。

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国会図書館からの画像です。(画像補正しました)
詳細画像は国会図書館のホームページでご覧ください♪
国立国会図書館デジタルコレクション - 〔十界双六〕

とよく見たら、

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右手に叩く撞木(しゅもく)が描かれていたので、だとわかった次第です(笑)

もうちっとよく見たら、を首からぶら下げる紐も描かれてるし(笑)
見越入道のは叩くタイプで。ちょろけんのはシンバルみたいなタイプですね

と、ここで今日は力尽きました!左のページは次回に!

 

kihiminhamame.hatenablog.com

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