うきよのおはなし~江戸文学紹介ブログ~

江戸文学に少しでも興味を持つ方が増えれば良いなと。

大昔化物双紙 その12

【前回までのあらすじ】
もとの一つ目になった今入道でしたが、古入道と毛女郎から目を一つずつ譲られ、化け物大将・越後の国の三つ目入道となったのでした。

f:id:KihiminHamame:20171212205141j:plain
国会図書館の画像を利用しています。
国立国会図書館デジタルコレクション - 大昔化物双紙 2巻
13ページ目です。

f:id:KihiminHamame:20171212205152j:plain

翻刻
酒田(さかた)の金時(きんとき)は◆
ばけものたいぢ◆せんと手くすね◆
してまちけるが◆三ッ目にうだうは◆
いまだじやくねんの◆ことなればまた/\◆
おりもあらんと◆きんときは◆
ゆうぜんとして◆めでたき◆
はるを◆むかへける
うた川画
桜川慈悲成作

【現代語表記】
酒田(さかた)の金時(きんとき)は、化け物退治せんと、手薬煉[てぐすね]して待ちけるが、三つ目入道は未だ若年のことなれば、「まだまだ折もあらん」と、金時は悠然として目出度き春[新年]を迎えける。
歌川画
桜川慈悲成作

【ざっくり現代語訳】
坂田金時[さかたのきんとき]は、化け物を退治したくてウズウズしていたのですが、三つ目入道は何しろまだまだ若造なので、「まだまだワシの出る幕ではないな」と、金時はゆったりと落ち着いて、めでたい春を迎えたのでした。
歌川豊国
桜川慈悲成

【解説】
坂田金時はいうまでもなく、金太郎の成長した姿です。
ちゃんとマサカリかついでますでしょ♪

この頃、坂田金時といえば、化け物退治の定番だったようです。
漢字が「酒田」となっていますが、この頃の漢字の表記もアバウトです。
読みさえ同じだったらという感じで、かなりいい加減です。
三つ目入道は結構いい奴なんで、金時さん、どうせ退治するなら、丹波のヒヒの方をお願いします(笑)
坂田金時も縁起物だったようで、正月用に出版されたと思われる本作のラストを飾るのに、相応しい人選といえるでしょう。

それでは、次回にリンクをまとめて、この巻はおわりにしたいと思います。

 

◆北見花芽のほしい物リストです♪ ご支援よろしくお願いします♪
f:id:KihiminHamame:20171119223122j:plain
◆オススメ書籍
江戸の怪異文学の挿絵解説CD-ROMが収録されています♪
西鶴と浮世草子研究〈第2号〉特集・怪異―闇の叫びを追究する

西鶴と浮世草子研究〈第2号〉特集・怪異―闇の叫びを追究する

 
◆北見花芽 こと きひみハマめ のホームページ♪
f:id:KihiminHamame:20171108164138j:plain
◆下の広告をクリックしていただけたら、ありがたいです♪
はてなIDをお持ちでない方も、拍手で応援していただけたら嬉しいです♪

web拍手 by FC2

 ◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪
にほんブログ村 本ブログ 古典文学へ
にほんブログ村

江戸時代ランキング
◆よろしければ はてブ もお願いします。憧れのホットエントリー(笑)