今日から『好色一代女』巻4-4を読み始めるんだって!
まずは、『好色一代女』巻4-4の目録[目次]部分から読んでみましょう♪
【原文】
※国会図書館の画像を利用しています。
国立国会図書館デジタルコレクション - 好色一代女. 巻4
3ページ目です。
【前回のくずし字クイズの答え】
字が下手な件はスルーしてください。。。
【原文】
栄耀願男(ゑようのねがひおとこ)
恋の中居(なかゐ)女をして堺(さかい)[大阪府堺市]に在りし時、御隠居(ゐんきよ)の上様(かみさま)に嬲(なぶ)り者と為りぬ。
世には可笑しき事こそ有れ。
沙汰(さた)無し。
【ざっくり現代語訳】
「男となって好き放題したい!」という願い
堺で中居女をしていた時、女の御隠居様に体をもてあそばれました。
世の中には変わった趣味[性癖]をお持ちの方もいるものです。
もちろん、このことは表沙汰にはなっていません[ナイショの話です]。
【解説】
目録の部分には章題と簡単な内容が書かれています。
『好色一代女』巻4-4の章題は「栄耀の願い男」ですね♪
「恋の中」は「中」がつく言葉としばしばくっけられる掛詞的なものです[例「恋の中宿」]。
ここでは「中居女」とくっついてますね。
【ざっくり現代語訳】では省略しましたが、女隠居の「恋」の世話をする「仲居女」という意味をもたせているのでしょう。
「中居[仲居]」は、今では旅館で接客をする女性のことを言いますが、ここでは武家や商家などの「奉公人」のことです。
「かみさま」は「おかみさん」、つまり「夫人」のことで、ここでは未亡人に対して使ってますね。
次回は、まだ本文には入らず、みなさんくずし字のことをお忘れのようなので、再びくずし字クイズをやります(笑)
中居さんが女の御隠居さんになぶりものにされるって、一体、どんな話なんだろ?
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