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目目連 ~鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』より~

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前回のくずし字クイズ正解発表解説だよだよ!

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『今昔百鬼拾遺』より
国会図書館の画像を利用しています。
国立国会図書館デジタルコレクション - 百鬼夜行拾遺 3巻. [3]
6ページ目です。

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最後の字、一応、「と」にしておいたのですが、「そ」にも「か」にも読めるんですよねえ。

訳す分には大きな影響はないのですが。。。

一応、こちらが私が愛用しているくずし字辞典ですが、使いこなすにはコツや慣れが必要ですので!

くずし字解読辞典  普及版

くずし字解読辞典 普及版

 

 【原文】
目目連(もく/\れん)
煙霞(ゑんか)跡(あと)無くして、昔、誰(たれ)か栖(すみ)し[『和漢朗詠集』収録歌より]家(いゑ)の隅/゛\に、目を多(おほ)く持ちしハ、碁打(ごうち)の栖し跡ならんと。

【ざっくり現代語訳】
目目連

荒れ果てた家の跡のいたる所にがたくさんあるのは、かつて碁打ちが住んでいた家の跡なのだからでしょう。

【解説】

この妖怪石燕創作妖怪のようです。

妖怪の名前は一目連という神様の名前をもじったものだと思われますが、五目並べとかも意識しているのかもしれません。

この文章だけではわかりにくいかもしれませんが、要するに、碁盤を見続けていた碁打ち[碁を打つ人]の残像が、家に残っているというわけです。

碁盤の目人の目をかけているわけですね。

「そんなが焼きつくほど碁盤を見つめなくても(笑)」と石燕碁打ちをディスっているようにも受け取れます。

 

がいっぱいのわりには、あんまり怖くない絵だね。

じゃあ、これならどう?

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うわ~、こわーい~

これ、君の目だよ。。。

僕が美しすぎて怖いってことかな?

 

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