『浦島太郎』の続きだよ!
そろそろ、カメがいじめられていて、それを浦島太郎が助ける場面かな?
本文
国立国会図書館デジタルコレクション - 御伽草子. 第21冊 (浦嶌太郎)
【翻刻】
る所に。ゑしまがいそと
いふ所にて。かめをひとつつ
り上ける。うらしま太郎
此かめにいふやう。なんぢ
しやう有ものゝ中にも
つるハ千ねん。かめハ万年(まんねん)
とて。いのちひさしきもの
なり。たちまちこゝにて
いのちをたゝん事。いたは
しけれバ。たすくるなり。
つねにハおんを思ひいだ
すべしとて。此かめをもと
のうミにかへしける
[※赤字の部分が前回のくずし字クイズの答えです。]
【現代語表記】
る所に、えしまが磯という所にて、亀を一つ釣り上げける。
浦島太郎、この亀に言う様、
「汝、生有る物の中にも、鶴は千年、亀は万年(まんねん)とて、命久しき物なり。
忽ち[たちまち]ここにて命を絶たん事、労し[いたわし]ければ、助くるなり。
常には恩を思い出すべし。」
とて、この亀を元の海へ帰しける。
【ざっくり現代語訳】
ていると、江島が磯[?]という所で、亀を一匹釣り上げました。
浦島太郎は、この亀に、
「『鶴は千年、亀は万年』と言うように、お前は生き物の中でも、特に長く生きる。
ここで今すぐ殺してしまうのはかわいそうなので、助けてやろう。
この恩はずっと忘れるでないぞ。」
と言って、この亀を元の海へ帰してやったのでした。
【解説】
あれえ、亀がいじめられているのを助けるんじゃなくて、釣り上げたのを見逃してやるんですね。
しかも、何だか恩着せがましい(笑)
ちょっと今の浦島太郎のイメージと違いますね。
特に良い人というわけではなさそうです(笑)
というか、亀って食用だったんですかね???
挿絵
浦島太郎の姿は、今のイメージとさほど変わらないですね。
それにしても、亀さん、小さっ!(笑)
そして、亀の耳、長っ!(笑)
ちょと竜っぽいかもですね。
次回予告とくずし字クイズ
おや?あのお方が登場ですかね?
今と違う平仮名はこの二つですね。
「に(尓)」はもう何回も出てきています♪
ちなみに、「女ばう」と書いて「女ぼう[女房]」と読みます。
三つ目コーナー
わ~い、 id:flemy さんが、「ふきちゃんを愛でる会」の会員証を発行してくださいました♪
そうそう、四百年前に発行してもらってたの忘れてました(笑)
十八番ってなんかいい番号ですね♪
十八番の語源は「歌舞伎十八番」なので、このブログにもピッタリの番号です♪
うさぎのふきちゃんは、ウチの三つ目と違って、ホント可愛いので、みなさんも見に行って愛でて下さいね♪
flemyさん、本当にありがとうございました♪
(そうか、うさぎになれば愛でてもらえるのか。。。ごそごそ)
ねえ、ねえ、僕も愛でてほしいでし!
愛でぬ!
(ふきちゃん、ごめんなさい! あとで三つ目をこっぴどく叱っておきます!)
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