うきよのおはなし~江戸文学紹介ブログ~

江戸文学に少しでも興味を持つ方が増えれば良いなと。

人魚はやっぱり女性がいいですよね♪ ~「人魚」『和漢三才図会』より~

今回は、シィータソルト (id:shixi-tasolt) さんリクエスにお応えして、『和漢三才図会』から「人魚」だよ!

半魚人じゃないよ!

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国立国会図書館デジタルコレクション - 和漢三才図会 : 105巻首1巻尾1巻. [34]

【書き下し文】

(にんぎょ)(鯪魚)
人魚
(ジンイュイ)

『和名抄』に『兼名苑』を引いて云う、
「人魚(一名鯪魚[りょうぎょ])は魚の身にして、人面なる者なり。」と。

『本網』に『稽神録』を引いて云う、
「謝仲玉と云う者有り。
婦人が水中に出没するを見るに、腰より已下[いか]、皆、魚なり。
又、査道と云う者有り。
高麗に奉使して、海沙中に一婦人を見ると、肘の後ろに紅い鬣[ひれ]有り。
二物共に是れ人魚なり。」と。

推古帝二十七年、摂州堀江に物有りて罟(あみ)に入る。
其の形は児のごとく、魚に非ず、人に非ず、名付くる所を知らず、云々。
今も亦[また]、西海大洋[?][東シナ海?][日本海?]の中に間(まま)之[これ]有り。
頭は婦女に似て、以下は魚の身、麁[あら]き鱗[うろこ]に浅黒色で、鯉に似て、尾に岐[また]有り。
両の鰭[ひれ]に蹼(みずかき)有り、手のごとくして、脚は無し。
暴(にわか)に風雨将に至らんとす時、見るなり。
漁父、網に入ると雖も[いえども]、奇(あやし)みて、捕らえず。

和蘭[オランダ]、人魚の骨を以て(倍以之牟礼[べ](いしむれ)と名付く)、解毒の薬と為す。神効あり。
其の骨を器に作り、佩腰[はいよう]の物と為す。
色は象牙に似て、濃からず。

※助詞等を補って書き下しています。

【ざっくり現代語訳】


『和名類聚抄[わみょうるいじゅうしょう]では、『兼名苑』から引用して、

人魚(またの名を「鯪魚[りょうぎょ]」)は、魚の体で、人の顔を持つ者です。」

と述べられています。


本草綱目[ほんぞうこうもく]では、『稽神録』から引用して、

謝仲玉という者は、腰から下が魚の女性が、海に現れたのを見ました。

また、高麗[こうらい][国名]の奉使の査道という者は、海の中にヒジの後ろに赤いヒレがついた女性がいるのを見ました。

この二例はどちらも人魚です。」

と述べられています。


推古天皇二十七年[619年]摂津国[現在の大阪府兵庫県の一部]堀江で、妙な者が網に掛かりました。

姿は子供のようですが、でもなく、でもなく、何という名前の生き物か誰も分からなかったとか。

今でも時々、西海大洋[?][東シナ海?][日本海?]でこのような者が網に掛かります。
顔は女性のようですが、体は魚で、粗いウロコで覆われて浅黒色で、に似ていて、シッポが二つに分かれています。

のような二つのヒレには水掻きがついており、はありません。

暴風雨が来そうな時に現れます。

漁師は網に掛かっても気持ち悪がって、誰も捕まえません。


オランダでは人魚の骨「ベイシムレ」と名付けて、毒消しの薬にします。

よく効くそうです。

また、人魚の骨を加工して、腰につけるストラップにもしたりします。

象牙に似て、濃くはありません。

【解説】

イメージ通りの女性の人魚でよかったです(笑)

妖怪カルタの元にしたのはこの人魚ですけど(笑)

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国立国会図書館デジタルコレクション - 百鬼夜行 3巻拾遺3巻. [2] kihiminhamame.hatenablog.com

人魚の正体は今ではジュゴンとかとされているみたいですが、ここの文章からすると、ジュゴンではないようですね。

浅黒色だからイルカでしょうか?

でも、ジュゴンにもイルカにもウロコがないんですよね。。。

ウロコがある浅黒色の生物は、、、サメ???

もし、人魚の正体ご存知の方、人魚を捕まえたことがある方、「え?私、人魚だけど?」って方は、ご一報を(笑)

日本では捕まえない人魚オランダでは捕って薬やストラップにするんですね!

ご存知の方は、ぜひはプレゼントしてください(笑)

Amazonには売っていないようですが(笑)

三つ目コーナー

次回もリクエスにお応えして、スズメのお話を取り上げようと思います♪

やっぱり、スズメのお話と言えば、『舌切り雀』だね!

おう、お前の二枚舌閻魔様に抜いてもらうか?

 

  

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