うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

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トリにのった少年 ~『男色比翼鳥』巻1の1 その10~

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「うきよのおはなし(はてな)」一周年記念企画『男色比翼鳥』巻1の1読み直し続きだよ!

取り上げて欲しい作品やテーマは引き続き募集中だよ!

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※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。
男色比翼鳥 6巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション
※画像はクリックすると拡大します。

【前回のくずし字クイズの答え】

是ハ/\めいよな事じやゑ

[くずし字クイズの補足説明]
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【原文】

越へよ。
汝(なんじ)らが姿(すがた)ハ勿論(もちろん)、鳥の形も見ゑまじ。
少しも早く、急(いそ)げ/\。」
と、の給ふ御聲(ミこへ)も微(かす)かに、御影(ミかげ)は消(き)へて、跡も無し。
二少年(せうねん)信心(しんじん)肝に銘じ、御跡を伏し拝み、彼(か)の鳥に飛び乗れば、この鳥、飛ぶともなく、走る共覚えず、下総国(しもをさのくに)石原(いしハら)、椎(しひ)の木の元(もと)ゑ、両人を降ろし置(を)き、鳥ハ虚空に飛去りぬ。
緑之助、音羽之丞は、詮方(せんかた)波の寄る辺(べ)無く[「詮方無く」の間に「波(なみ)の寄る辺」という言葉を言葉遊び的に挿入している]、暫(しば)し呆(あき)れて、
「是ハ/\、名誉な事じやゑ。」

【さっくり現代語訳】

[「すぐにこの鳥に乗り、下総国に]向かうのだ。

お前たちの姿はもちろん、この鳥の姿も誰にも見えないから安心しろ。

少しでも早く行け、急ぐのだ。」

とおっしゃるをかすかに残し、文殊の姿は消えて跡形もなくなった。

二人の少年は、文殊への信仰を心に深く誓い、文殊がいらっしゃった場所を伏し拝み、その鳥に飛び乗りました。

この鳥は、飛ぶわけでも歩くわけでもなく、いつの間にか下総国石原[現在の東京都墨田区に着いて、椎の木の下に二人を降ろして置き去りにし、空に飛んで行ったのでした。

緑之助音羽之丞は、どうしたものかと、しばらく呆然として、

「これはこれは、不思議なことじゃ。」

と、言うしかありませんでした。

【解説】

比翼鳥二人をまさかの放置プレイ(笑)

さて、巻一の一はここでおしまいです。

話は巻一の二続くのですが、どういたしましょう?

このまま続けて読むのか、新しいお話を読み始めるか?

みなさまの意見を聞いて決めたいと思いますので、コメよろしくです。

三つ目コーナー

あのお、私も出番無くて、ずっと放置プレイくらってんですけど。。。

    

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