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『源氏物語』までディスられる ~『男色比翼鳥』巻1の2 その14~

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『男色比翼鳥』巻1の2続きだよ♪

奥村幸手男色賛美女色批判続きだよ!

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※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。
男色比翼鳥 6巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション
※画像はクリックすると拡大します。

【前回のくずし字クイズの答え】

五つにむかしより女道にハたつと
きもいやしきもしつとねたミの色ふかく

【原文】

付き合ひも無きどら者にて勝負[博奕](ばくゑき)、悪所に魂(たましい)を傾け、身を知らぬ戯作[抜け作](ぬけさく)成りとも、若衆折々来たり比干(ひかん)が胸裂く強異見[強意見](こはいけん)言はば、如何(いか)成る我侭(わがまゝ)者なりとも、己が可愛ゆき若衆の仰せに心底を翻(ひるがへ)し、真者(まもの)と成る事、目前の鏡。
五つに、昔より女道にハ貴(たつと)きも賤(いや)しきも、嫉妬(しつと)、妬(ねた)みの色深く、悋気(りんき)、諍(いさか)い、見苦しき事、然(さ)りとハ煩(うるさ)き詮索(せんさく)。
先(ま)づ古代(こだい)には、六条御息所(ろくでうのみやすどころ)、葵上(あふ日のうへ)を妬(ねた)ミ、藤壺女御(ふじつぼのによご)ハ弘徽殿(かうきでん)を恨ミ、真砂庄司(まなごのせうじ)が小女郎(こめろう)も、彼の山伏(やまぶし)に恋慕(れんぼ)して、生きながら鬼女(きによ)と成る。
近代にハ、一谷十良兵衛(いちのやじふろべゑ)が妻、梅野与四兵衛(うめのよしべゑ)が二人の内儀、有馬富士[有馬藤?](ありまのふじ)が怨霊姿(をんりやうすがた)、皆是女の鼻(はな)の先

【さっくり現代語訳】

兄分が、人々に見捨てられた道楽者で、バクチや遊郭に打ち込む、身の程も知らぬマヌケ男だったとしても、弟分が、比干(ひかん)[殷(いん)の紂王(ちゅうおう)を嗜(たしな)めた所、殺されて胸を裂かれた人物]が胸を裂かれた時ぐらい強く嗜(たしな)めれば、どんなワガママ者であったとしても、自分が可愛がる若衆の忠告には心を入れ替え、まっとうな人間になることは、目に見えています。

そのっ!

昔から女色には嫉妬妬みというものが色濃くあり、ヤキモチ言い争いなどは見苦しく、細かいことまでグチグチ言います。

まず、においては、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)葵上(あおいのうえ)を妬(ねた)み源氏物語藤壺女御(ふじつぼのにょうご)弘徽殿女御(こうきでんのにょうご)を恨み源氏物語真砂庄司(まさごのしょうじ)の娘も、例の山伏(やまぶし)に恋して、生きながら鬼女になりました安珍清姫伝説]

最近では、一谷十郎兵衛(いちのやじゅうろべえ)の妻、梅野与四兵衛(うめのよしろべえ)の二人の妻、有馬富士[有馬藤?](ありまのふじ)の怨霊姿(おんりょうすがた)[この三例についてはよくわかんなかったので、引き続き調査します]

【解説】

もう、さすがに飽きてきたので、奥村幸手の話、いいかげん終わって欲しいです!(笑)

それにしても、こんな大衆小説レベルを読むにのにも、それなりの古典の知識が必要なんですよねえ。

当時の人は当たり前に知っていたのかしらん?

次回予告とくずし字クイズ

あ、やっと奥村幸手軒の話が終わったようですが?

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※同じ「け」でも「遣」のくずし「介」のくずしの二種類が使われています。

三目黄門(みめこうもん)

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