うきよのおはなし~江戸文学紹介ブログ~

江戸文学に少しでも興味を持つ方が増えれば良いなと。

悪口は全部聞かれていたわけで ~『亀山人家妖』その17~

『亀山人家妖』の続きだよ!

あ、岡持さん元の顔に戻った?!

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喜三二[平沢常富]作、北尾重政 画『亀山人家妖(きさんじんいえのばけもの)』天明7 [1787]年刊
※この記事では国会図書館デジタルコレクションの画像を適時改変して使用しています。
絵本国土産 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※画像はクリックすると拡大します。

翻刻 赤字が前回のくずし字クイズの答えです。

岡持◆ハね入◆たる◆ふりで◆ひやう◆
ぶの外◆にて◆さん/゛\◆にそし◆られ◆しを◆きゝ
す◆まし◆我◆な◆がら◆ワが◆身に◆あい◆そう◆つ◆き◆
今迄◆いろ男◆とおもひ◆しもいち◆どに◆としの◆よりたる
こゝち◆もとハ釣◆からおこつ◆たことなれ◆ばうらしま◆
が子の◆えんも◆あり亀にも◆えんある◆亀山人◆三人よれば◆
もん所も◆ハテかわつ◆たことに◆なれバ◆なるもの◆じやナア

としてハ[?]けいせいの◆かほがさしづめ鬼◆
のかほニみえへる所◆なれども◆なんぼワる◆
くいハ◆れて◆も◆まだひいきな心◆からやつハりよい◆
女と見へるも◆てまへ◆がつ◆て◆なるべし

今までわるく◆いゝししんたち◆大へこミに◆なる

いまのを◆ミんなきか◆しつたそうだよ◆どうせう◆ね

せうことが◆おつせん

【現代語表記】

岡持(おかもち)は寝入りたる振りで屏風の外にて散々に謗(そし)られしを聞き澄まし、我ながら我が身に愛想(あいそう)尽き、今迄色男と思いしも一度に年の寄りたる心地。
元は釣りから起こったことなれば、浦島が子の縁も有り。
亀にも縁有る亀山人(きさんじん)。
三人寄れば紋所も[「三人寄れば文殊の智恵」とかけた]、はて、変わったことになれば、なるものじゃなあ、

としては[?]、傾城(けいせい)[遊女]の顔が差し詰め鬼の顔に見える所なれども、なんぼ悪く言われても、まだ贔屓(ひいき)な心から、やっぱり良い女と見えるも手前勝手なるべし。

今迄悪く言いし新(しん)若い女性]たち、大凹(へこ)みになる。

「今のをみんな聞かしったそうだよ。どうしょうね。」

「しょう事がおっせん。」

【さっくり現代語訳】

岡持(おかもち)寝たフリをして、屏風の外で遊女たちが散々ディスってるのを耳を澄まして聞きました。
岡持は、自分で自分に愛想を尽かしてしまい、さっきまで色男だと思っていたのに、一気に年を取った気分になりました。
元々は置いてけ堀での釣りから始まった出来事なので、浦島太郎釣りつながり老けてしまったということでしょうか。
浦島太郎と言えば岡持には亀つながり亀山人(きさんじん)という別名があります。
さて、ここで岡持から別名亀山人を名乗ることにしましょうかね。

こんな悪口を言われては、遊女たちの顔のように見えるはずですが、いくら悪口を言われても、まだ惚れた心が残っているので、やっぱり良い女のままに見えるのは、なんとも自分勝手なことですこと。

さっきまで岡持悪口を言っていた遊女たちは、岡持が聞いていたことを知り、大いに落ち込みました。

留山(とめやま)悪口を全部聞いてらっしゃったそうだよ。どうしましょうかね。。。」

枡人(ますんど)「どうしようもありませんわよ。。。」

【解説】

ツルピカになるほど老け込んだ岡持さんですが、亀山人名義に変更して、心機一転復活!ということでしょうか。
作者喜三二には、岡持亀山人という別名義があることを、知らなければ分からないネタですが、当時の人知っていたのでしょうね。
「岡」の着物を脱いで「亀」の着物になり、元の容姿に戻っています。
立ち直りが早いこと(笑)

一方、遊女さんたちヘコんじゃってます。
悪口を言った事を反省してるのか、それとも悪口そのものを反省しているわけではなく、聞こえるような場所悪口を言ったことを反省してるのか?(笑)

次回予行とくずし字クイズ

次回で最終回です。もうほぼ答え書いちゃいました(笑)

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三つ目コーナー

もう飽きてきたから、三つ目コーナーも次回で最終回にしようかな(満面の笑み)

   

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