うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

紅葉の葉っぱは青・黄・赤・白・紫色 ~『玉水物語』その11~

はい、またもや久しぶりの更新になってしまいました!

いやあ、パソコン不調で更新に支障が出ましてな。。。

要は成功したと思ったパソコンの改造が、地味に失敗してたのが原因なのですが(笑)

【改造した時の記事】
myougirl.hatenablog.commyougirl.hatenablog.com

なんとか復調しましたが、さすがにそろそろ買い替えを検討しなければならないかもです。。。


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玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。

翻刻

有けるやいまた見ずとてめて悦給ふ事かきりなし
外よりもあまた奉らせ給へ共是にならふや有へき扨
めん/\に紅葉に哥をつけらるへしと有しかハ同く
ハ哥を玉水讀て付給へとの給ふたゝ遊したらんこ
そといへとしゐての給へハさらハかきいてゝ見せた
てまつらハやすこしもよろしけならんをとりなをし
給ハなんとてふてとりあけすさみいたるとのも
わたりたまひてもミちを御らんしめてゝ
かへりたまへはまたはゝうへそわたりたまへる

扨玉水ハ哥をかきいてゝ姫君に奉るいつれもおもし
ろしとていつゝの枝に五首哥を付らる青かりし枝に
 もミち葉の今ハミとりに成にけり幾千代迄も尽ぬ例に
黄なる葉に
 黄なる迄紅葉の色は移る也我人かくハ心かハらし
あかき葉に
 くれなゐに幾しほ迄か染つらん色の深さハたくひあらしを
しろき葉に
 野邊の色ミな白妙に成ぬとも此紅葉ゝの色ハ替らし
むらさきの葉に

赤字が前回の予習の答えです。

【現代語表記】

有りけるや、いまだ見ず」
とて愛(め)で悦(よころ)ぶ事限りなし。
「外(ほか)よりも数多(あまた)奉らせ給え共、是に並ぶや有るべき。扨(さて)、面々に紅葉に歌を付けらるべしと有りしかば、同じくは歌を玉水読みて付け給え」
との給う[宣う]。
「ただ遊ばしたらんこそ」
と言えど、強いての給えば、
「さらば書き出でて見せ奉らばや。少しも宜しげならんを取り直し給わなん」
とて筆を取り上げ、遊(すさ)み居たる。
殿も渡り給いて、紅葉を御覧じ、愛でて帰り給えば、母上ぞ渡り給える。
扨(さて)、玉水は歌を書き出でて姫君に奉る。
「いずれも面白し」
とて、五つの枝に、五首歌を付けらる。
青かりし枝に、「紅葉葉(もみじば)の 今は緑に 成りにけり 幾千代(いくちよ)迄(まで)も 尽きぬ例(ためし)に」
黄なる葉に、「黄なる迄 紅葉の色は 移る也 我が人かくは 心変わらじ」
赤き葉に、「紅(くれない)に 幾入(いくしお)迄か 染めつらん 色の深さは 類(たぐい)あらじを」
白き葉に、「野辺の色 皆白妙(しろたえ)に 成りぬとも 此(こ)の紅葉葉の 色は替わらじ」
紫の葉に、

【現代語役たたず】

「このような枝振りの素晴らしい物が、かつてあったでしょうか! 初めて見ましたわ!」
 と、(玉水は)賞賛して、とてもとても喜びました。すると、姫君は、
「ほかの方々もたくさんの紅葉を持ってこられるでしょうが、これに勝るものはないでしょう。
 そういえば、各自で紅葉を付けるというルールでしたので、どうせなら玉水を詠んでお付けなされ」
 とおっしゃいました。玉水は、
「いえ、いえ、姫君がお詠みになるのがよろしいかと」
 と言って断ったのですが、姫君が「是非とも!」とおっしゃるので、
「そこまでおっしゃられるのでしたら、書いてお見せしましょう。
 ちょっとでも良さげなのがあったら、お使いくださいませ」
 と言って、玉水は筆を持ってを書き始めました。
 姫君の父上[高柳の宰相]もおいでになって、この紅葉をご覧になり、賞賛してお帰りになると、それをお聞きになったのか、姫君の母上もおいでになって、この紅葉をご覧になったのでした。
 さて、そうこうするうちに玉水を書き上げて、姫君にお見せしました。
「どれも良い出来ですこと♪」
 と言って、姫君五つの色の葉の枝に、五首の歌を付けました。

 青い[緑の]葉の枝には、
紅葉の葉は今は青々[緑に]茂っています。まるで、これからずっと先まであの方との関係が続くことを示しているようです」

 黄色い葉の枝には、
紅葉の葉黄色く変わりましたが、私のあの方の心は、このように変わることは、きっとないでしょう」

 赤い葉の枝には、
「いったい、何度染め上げたらこのように美しい真紅になるのでしょうか。自然が織り成す紅葉の色奥深さは例えようもありません。あの方への思いもこのように深いものです」

 白い葉の枝には、
野原の草は枯れると白く殺風景になってしまいますが、紅葉の葉は枯れて白い色になっても美しいものです。あの方を愛する思いは、白髪になるほど時が経ったとしても、変わることはありません」

 紫の葉の枝には、

【解説】

いやあ、この作品和歌が多いですな!
和歌解読してると、知恵熱が出そうになります(笑)
要するに、玉水紅葉自分の気持ちを重ねて詠んでいるわけですね。

さて、次回はいよいよ紅葉合わせが行われるようですが、いったい、どんなエッチなイベントなのでしょうか、今から楽しみですね!

次回の予習

やはり、姫君圧勝か???

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三つ目コーナー

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