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玉水と姫君、永遠の別れ ~『玉水物語』その22~


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玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。

翻刻

なちたらんとき明させ給へとまうせハうちな
きたまひていつまても侍らハんとこそおもふに
かくすゑのよの事まての給えハこゝろもとなく
いとうき心こそすれとの給ひなから此箱をう
けとり給ひて互に涙にむせひ給ふ月さへも参り
人/\もいそかハしけ成ハまきらかしつゝ立さ
りぬ姫君さらぬようにて此箱をひきかく
し給ひけり

赤字が前回の予習の答え。

【現代語表記】

放ちたらん時、明[開]けさせ給え」
と申せば、打ち泣き給いて、
「何時(いつ)迄も侍らわんとこそ思うに、かく末の世の事迄の給[宣]えば、心許(もと)なく、いと憂(う)き心こそすれ」
との給[宣]いながら、此の箱を受け取り給いて、互いに涙に咽(むせ)び給う。
月冴えも参り、人々も忙わしげに成れば、紛らかしつつ、立ち去りぬ。
姫君もさらぬ様(よう)にて此の箱を引き隠し給いけり。

【さっくり現代語訳】

 この箱の内蓋(うちぶた)は、姫君がお年を召して世の中をお捨てになろうという時に、お開けください」
 と玉水が申し上げると、姫君はお泣きになって、
「これからもいつまでもずっと一緒にいようと思っている時に、こんな先々の老後のことなどをおっしゃられたら、不安になってユウウツになってしまいますわ」
 とおっしゃいながらも、この箱を受け取り、姫君玉水はお互いむせび泣くのでした。
 月冴えもやってきて、人々も忙しそうにしてきたので、玉水はなんだかんだ誤魔化しながら、この場を立ち去りました。
 姫君も知らん顔で、この箱を見つからないようにお隠しになったのでした。

【解説】

 この場面を最後に、姫君玉水は二度と会うことはありません。
 いよいよ物語終焉を迎えます。

 挿絵は、玉水姫君への手紙を書いている場面でしょう。
 玉水の前に、黒塗りで中が赤い例の謎の箱があります。

次回の予習

はい、玉水去ってしまいました。。。
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三つ目コーナー

で、三つ目はいつここから去るの?

何言ってるの、北見花芽ズッ友だよ

 

 

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