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私だったら玉水の正体がキツネだなんて知ったらパニくるけど、さすが姫君は落ち着いてますよね ~『玉水物語』その24~

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玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。

【原文】

けり。
「我 故《ゆへ》斯様《かやう》に化けたりしを、遂《つゐ》に色にも出さで過ぎし事の、畜類ながら無残[無慙]《むざん》さよ。
 覚ゑの心ざし[志]を見せつゝせしことの哀れさよ。
 有り難き心かな」
 と思し召しつゝ打ち涙ぐミつゝ御覧ずれば、此の巻物ゝ奥に、長哥《ながうた》をぞ書きつけける。


予習の答え

此まきものゝのおくになか哥をそ
書つけける

【さっくり現代語訳】

 [姫君は]玉水の事が哀れにもお思いになりました。
を愛するあまり、あのような女房に化けたのに、最後まで少しもへの恋心を出さずに過ごしたとは、ケダモノながらいたましいことです。
 あくまでも使用人として律儀に仕えてくれたことを思うと、なんとも気の毒で。
 人間でもめったにない、立派な心がけです」
 とお思いになり、涙ぐながら、手紙をご覧になりました。
 すると、この手紙の最後に長歌が書き付けられていました。

【解説】

 挿絵姫君玉水の手紙を読んでいる所ですね。

 玉水の正体キツネだと知って、最初は恐怖を感じるものの、最終的には玉水の事をかわいそうに思う、優しい姫君なのでした。

 さあ、お話としてはもうほとんど終わってるんですが、このあと玉水の歌が詠まれています!
 長歌ですから、長いです!
 なにしろ、これから3ページにわたりますから(笑)

次回の予習

長歌冒頭部分です。
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三つ目コーナー

薄い本、描き進めてるよ♪

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前回表紙外注だろ。

 

 

 

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