うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

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見越之介とお六、愛の逃避行 ~『妖相生の盃[化物三ツ目大ほうい]』その5~

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化物三ツ目大ほうい 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
妖相生の盃 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
富川吟雪画『妖相生盃(ばけものあいおいのさかずき)』安永3[1774]年刊
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。
国会図書館には、同じ内容の本が二冊保存されているので、どちらか状態が良いページを選んで使用することにします。
※リンク先の 書誌情報→簡易レコード表示にする で、あらすじなどの解題が読めますが、ネタバレになるので、読むのは最後になさった方がよいでしょう。
※画像は拡大できます。

翻刻【現代語表記】【さっくり現代語訳】

 大めしひつかてしたもの◆ミこし◆の介を◆ぶつ◆ちめ◆おろく◆をうはい◆とらん◆とひしめく
 大飯櫃が手下の者、見越之介を打(ぶ)っ締(ち)め、お六を奪い取らんとひしめく。
 大飯櫃の手下の者どもは、見越之介をやっつけてお六を奪い取ろうと、ワイワイガヤガヤしていました。

 ちろりと◆ミてもめ◆ちかいわ◆ない◆とつくりと見さ◆ためておつか◆けろ◆ころふと◆おきようか◆ない
 「ちろりと[「ちらりと」を意味する「ちろりと」と、酒の燗(かん)をする道具「銚釐(ちろり)」を掛けた]見ても目違いない。
 とっくりと[「徳利(とっくり)」と「じっくりと」を意味する「とっくと」を掛けた]見定めて追っ駆けろ。
 転ぶと起きようがない」
 徳利(とっくり)「ちらっと見ただけでも、あれは見越之介に間違いない。
 しっかり確認して追っ駆けるのだ!
 転んだらワシのような形のは、一人では起き上がれないから気を付けろ!」

 てんちくらう◆人さし◆もにた◆けきい◆のしゝと◆もミ合◆あまたて◆をおう
 天竺浪人、さしもに猛き猪と揉み合い、数多(あまた)手を追う。
 天竺浪人も、さすがに獰猛(どうもう)なイノシシと揉み合って、たくさん怪我をしてしまいました。

 ミこしの介ハおろくとしのひあい◆しこときこへしかハひそかにしの◆ひいてゝこの所に◆きかゝり◆しに◆てんちく◆らう人かて◆をおひたるを◆ミてかいほう◆してやる
 見越之介はお六と忍び合いしこと聞こえしかば、密かに忍び出でてこの所に来掛かりしに、天竺浪人が手を負いたるを見て介抱してやる。
 見越之介お六とこっそりチョメチョメしているのがバレて、こっそり家を出て駆け落ちしました。
 そして、たまたまここを通りかかった時に、天竺浪人怪我をしているのを見つけて、介抱してやりました。

 よい◆くすりか◆こさんす
 「良い薬がござんす」
 お六「良いがありますよ」

 さてハミこし入◆道の御しそく◆よな
 「さては見越入道の御子息よな」
 天竺浪人「おや、あなたは見越入道殿息子さんですよな?」

【解説】

天竺浪人さん怪我をしているものの、しっかりカマイノシシトドメをさしていますね。

小鉢の化け物がささってるのが面白いですね。

ギャグが炸裂している徳利(とっくり)の化け物には「イ」[持ち主の屋号的なものか]と書いてあります。

一つ目天竺浪人モデル、ほら、見越入道甲斐で、三つ目大坊主越後という点からも、ピンと来てる方はもうピンと来てますよね?

三つ目コーナー

わーん、みんな僕の事忘れないでよ~!!!

お前こそ誰だよ?

人気があるせいで、君たちの出番が無くなっちゃて、なんだか悪いね~ヾ(๑╹◡╹)ノ"

上から目線ムカつく!

 

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