うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

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見越入道 VS 三つ目大坊主、那須野原の合戦 ~『妖相生の盃[化物三ツ目大ほうい]』その11~

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化物三ツ目大ほうい 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
妖相生の盃 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
富川吟雪画『妖相生盃(ばけものあいおいのさかずき)』安永3[1774]年刊
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。
国会図書館には、同じ内容の本が二冊保存されているので、どちらか状態が良いページを選んで使用することにします。
※リンク先の 書誌情報→簡易レコード表示にする で、あらすじなどの解題が読めますが、ネタバレになるので、読むのは最後になさった方がよいでしょう。
※画像は拡大できます。

翻刻【現代語表記】【さっくり現代語訳】

 ミこし入道◆せうふを◆いつきよに◆きわめんと◆なすのゝ◆はら◆にて◆大かつセ◆ん
 見越入道、勝負を一挙に極めんと、那須野の原にて大合戦。
 見越入道は、一気に勝負を決めてやろうと、那須野原三つ目大坊主大合戦を仕掛けました。

 おのれひとうちにして◆くれん
 「おのれ、一討ちにしてくれん」
 見越入道「きさま、一撃で討ちのめしてやるわ!」

 三ツ目大ほうつミこしか◆うちかけしてつほう◆くんばいにて◆うけとめる
 三つ目大坊主、見越が討ち掛けし鉄棒、軍配にて受け止める。
 三つ目大坊主は、見越入道が振り下ろした鉄棒を、軍配で受け止めました。

 とつこひ◆そうハ◆さセぬ
 「どっこい、そうはさせぬ」
 三つ目大坊主「おっとどっこい、そうはいかぬわ!」

 ミけゑもんきせい
 三毛衛門気勢。
 猫又三毛衛門オラついています。

 ハゝア◆てう◆と◆まいつ◆た
 「ははあ、丁度[日用品を表す「調度」と掛けた]参った」
 急須「ふう、ちょうどいい場面に間に合ったわ[調度の化け物がやって来ましたよ]

 いちかん◆さそくの介◆りやうけの◆わほくを◆とり◆もつ
 一眼早足之介、両家の和睦を取り持つ。
 一眼早足之介は、見越・三つ目両家仲直り仲介をしました。

【解説】

 見越入道三つ目大坊主一騎打ち
 見越大ガマに乗って、三つ目ガイコツを頭に乗せていますヾ(๑╹◡╹)ノ"

 見越入道のモデルが武田信玄三つ目大坊主のモデルが上杉謙信のはずなのですが、この場面ではどう見ても見越が謙信三つ目が信玄ですね。
 まあ、ごっちゃになっちゃうのは、この時代の作品ではよくあることなので、細かい矛盾ノープロブレムですヾ(๑╹◡╹)ノ"

 見越入道軍との戦いで生き残ったと思われる飯櫃古蔵の手下たちは、呑気に大合戦高みの見物ですヾ(๑╹◡╹)ノ"

 ちなみに、元ネタだと合戦の舞台はもちろん川中島なのですが、ここでは、川中島と同じ扇状地那須野原[栃木県]に変えられています。

 一眼早足之介のモデルの山本勘助は、史実川中島の合戦討ち死にしますが、一眼早足之介両家の和睦成功したようで、次回の最終回に続きます。

三つ目コーナー

妖怪だから、人間の法律適用されないよね?

そうだね。

ということは、スズメ捕まえて食べても、咎めなしだよね?

そうだね、人間の法律適用されないなら、君を〇して咎めなしだよね。

うわーん、やっぱ人間の法律適用して~!

わかればよろしい。

 

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