今回から初編後編下巻です。
一行は滝野川から護国寺に向かいました。


※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。
金草鞋 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション
諸国道中金の草鞋 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※損傷個所は可能な限り修正しています。
※赤字の書き入れは筆者。
【原文】
滝野川を出て、王子村の外れより、雑司ヶ谷《ぞうしがや》の方へ行《ゆ》く道有り。
一筋の野道、知れ易《やす》く、やがて護国寺の門前に出、御境内へ入りたるに、田楽茶屋より往来の人を見掛けて、
「御支度《おしたく》なされ、菜飯田楽《なめしでんがく》を上がりなされ」
と呼び立つるを見て、
狂
「飯《めし》食へと 沢山《よんこ》やつたら 勧《すゝ》めるハ こりや豊年《ほうねん》の 五穀寺《ごゝくじ》(護国寺)だんべい」
「コリヤ/\、ちよび介《すけ》、身共《みども》、空腹になった。
あの茶屋で支度して行かふ。
其方《そなた》ハ身共が食ふを、しかと見て待っておれ。
其れ共《とも》、身共、大食《たいしよく》だから、暇《ひま》が入ろう。
退屈なら一寝入《ひとねい》り致《いた》せ。
寝る分《ぶん》にハ鳥目《てうもく》ハ要《い》らねへから」
「はい/\、御膳《ごぜん》を召し上がるのを拝見致して居《お》るハまだしも、先刻《せんこく》の様《やう》に御酒を旨そふに、ぐつ/゛\と上がるを拝見いたして居《お》つた、其の時の奴《やつこ》めが心の内、御旦那様、推量なされて下さりませ」
【現代語訳】
滝野川を出て、王子村の外れから、雑司ヶ谷の方に行く道があります。
一筋の野道なので分かりやすく、そのまま護国寺の門前に出るので、境内の中に入ると、田楽茶屋から、行き来の人を見掛けて、
「お食事なされ、菜飯田楽をお食べなされ」
と呼び立てるのを見て、狂歌を詠みました。
狂歌
「茶屋の者が『飯食え』と、やたらたくさん勧めるんで、こりゃ護国寺じゃなくて、豊年(豊作の年)の五穀[主要な穀物]寺だべ」
武士
「こりゃこりゃ、ちょび介、拙者は空腹になった。
あの茶屋で食事をしていこう。
そなたは拙者が食べるのを、しっかり見て待っておれ。
もしくは、拙者が大食いで、時間がかかるだろうから、退屈ならひと眠りいたせ。
寝る分にはお金がかからないからな」
奴《やっこ》(使用人)のちょび介
「はいはい、お食事をされるのを、拝見いたしておるのはまだしも、先程のように、お酒をおいしそうにグビグビ召しあがるのを、拝見いたしておりました時の私の心の中、お旦那様、どうか察してくださいませ」
【解説】
はい、今回も延高と千久坊の出番は、狂歌を詠んだだけです。
お武家さんは、おそらく茶屋で菜飯田楽を召しあがるのでしょうね。
このお武家さんはおそらく下級武士なので、奴さんに食事をふるまうまでの余裕はないのでしょう。
それにしても、目の前で美味しそうにお酒を飲まれたら、私もたまりませんw
【江戸名所図会】

江戸名所図会 7巻 [12] - 国立国会図書館デジタルコレクション
護国寺はかなり大きなお寺ですね。
境内には茶屋らしきものも描かれています。
【江戸切絵図】



〔江戸切絵図〕 巣鴨絵図 - 国立国会図書館デジタルコレクション
〔江戸切絵図〕 音羽絵図 - 国立国会図書館デジタルコレクション
本当にただの野道だったみたいで、雑司ヶ谷への道の詳細は、江戸切絵図には描かれていませんでした。
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拙者は今から蚊の目玉を食べるから、そなたは見ておれヾ(๑╹◡╹)ノ"![]()
嫌だヾ(๑╹◡╹)ノ"![]()
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