うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

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千住宿から馬喰町へ その1 ~『金草鞋』初編より~

それでは本編を読んで行きましょうヾ(๑╹◡╹)ノ"

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※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。
金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション

今回は最初のページの前半部分をヾ(๑╹◡╹)ノ"

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【原文】

奥州のぐつと奥、山家《さんか》の狂歌師、鼻毛延高《はなげののびたか》・千久羅坊《ちくらぼう》の二人連れ、道すがら互いに歌詠み、慰《なぐさ》みつ辿《たど》りける程に、やがて江戸近き千住《せんじう》の宿《しゆく》に着きければ、早や日暮れ前にて、宿屋の女共《おんなども》、家毎《いへごと》に立ち出て、二人の袖をひつ捕らへ、両方へ引つ張りければ、千久羅坊、即席に一首の狂歌を口遊《くちずさ》ける。
狂 宿《しゆく》の名ァ 聞けバ千住《せんぢう》 観音《くわんおん》か 我意《がい》に腕《うで》さあ 出いて引こづる


【現代語訳】

東北のずっと奥の山の家で暮らす狂歌鼻毛延高《はなげののびたか》千久羅坊《ちくらぼう》の二人組は、道中でお互いに狂歌を詠み合って楽しみながら歩いて行くうちに、江戸に近い千住《せんじゅ》[現東京都足立区、奥州街道の宿場町]という宿場町《しゅくばまち》に着きました。
もう、日暮れ近くだったので、宿屋で働く女性たちが、あちこちの宿屋から出て来て、二人の袖をつかんで「うちにお泊りなされ」「いや、うちに」と両方に引っ張るので、千久羅坊は即興で狂歌を一首口ずさみました。
千久羅坊の狂歌―この宿場町の名は何かと聞くと「千住《せんじゅ》」と言うそうだ。なるほど、「せんじゅ」と言うだけあって、千手観音《せんじゅかんのん》のようにたくさんが出て来て、ワシを引っ張るわけだ。

【解説】
実際「千住」という地名「千手観音」由来しているという説があります。
千住の宿には色を売る女性たちがいたようで、おそらく宿屋から出てきて二人を引っ張ったのは、そういう女性たちだと思われます。
千住現在東京都ですが、この当時はまだ江戸の中ではなかったようですね。

三つ目コーナー

北見花芽僕の家に泊まっていきなよヾ(๑╹◡╹)ノ"

だから、お前ワシの家にずっと居候してるんだろうがヾ(๑╹◡╹)ノ"

 

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