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人のチョメチョメのぞいた男の運命は? その6[完] 【再読】 ~『野傾友三味線』巻三の四「願成就の宮廻」~

 

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さてさて、前回
「江戸の男はどうして顔が板から離れなくなってしまったのでしょうか?」
というご質問を皆さんにしました。

普通に読めば、「1、伊勢大神宮の罰」なんですが、これはあくまで宿屋の主人が言っているだけです。
しかも、男のエッチな行為への罰ならば、同罪隣の男女罰を受けるはずですが、隣の男女罰を受けた形跡はありません。

この疑問を解くヒントは、本編の最初の部分にあります。
ほら、この男住んでいるのは江戸の葺屋町《ふきやちょう》って書いてありましたよね。
葺屋町ってどういう場所だかご存知ですか?
葺屋町は当時、芝居小屋があった場所です。
歌舞伎若衆舞台に立ち、色を売っていました。
つまり、芝居小屋があった葺屋町は、男色の町だったのです。

住《うらずみ》(裏通りに住んでいる)」というのも、冒頭にあったへ回れば衆道の神」というのを踏まえているのでしょう。

そうそう、説明するのを忘れていましたが、この冒頭にあった
「これが女道《にょどう》の神、裏へ回れば衆道《しゅどう》の神」
という部分、なんでに回れば」ってわざわざ言っているかわかりますか?
女色前の穴を使って、男色(後ろ)の穴を使うからです、いやんヾ(๑╹◡╹)ノ"
このお話収録されている『野傾友三味線』という本は、男色女色両方扱っているので、両色の神をわざわざ登場させたのでしょう。

そして、隣の様子興奮したが押さえつけたイチモツのたとえに使われた「火吹竹」は、「お釜」起こすために使われたものです。
「お釜」が何の隠語かは、言わなくても分かりますよねヾ(๑╹◡╹)ノ"

男の職業葺屋町住んでいることから、本文中には書かれていませんが、おそらく芝居に関って収入を得る何らかの職業だったと思われます。
つまり、男色恩恵を受け、男色のために精進すべきが、こともあろうに男女のチョメチョメ(女色)を見て興奮したので、伊勢神宮というより、その末社衆道の神」の怒り触れたのではないでしょうか?

ちなみに色を売る役者のランク上位の者「板付《いたつき》」と言いました。
男色のことを思い出せとばかりに、板を張り付かせたのかもしれません。

というわけで、私の見解は、「4、衆道の神の罰」でしたヾ(๑╹◡╹)ノ"
「5、江戸男の罪悪感」無きにしもあらずですが、罪悪感があったら、あそこまでして覗かないと思ったのでw

うわあん、板が取れなくなっちゃったよ~ヾ(๑╹◡╹)ノ"

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どうしてそうなったヾ(๑╹◡╹)ノ"

 

 

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