うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

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[7]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~荻原は白骨と語らっていたのでした~

 

 


『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」
国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 
新日本古典籍総合データベース

【原文】

 壁《かべ》の隙間《すきま》より覗《のぞ》きて見れば、一具《いちぐ》の白骨《はつこつ》と荻原と、灯火《ともしび》の下《もと》に差し向かひて座したり。
 荻原物言へば、彼の白骨《はつこつ》、手足動き、髑髏《しやれかうべ》頷《うなづ》きて、口と思しき所より、聲響き出て、物語りす。
 翁大いに驚きて、夜の明くるを待ち兼ねて、荻原を呼び寄せ、
「此の程、夜毎に客人《きやくじん》有りと聞こゆ、誰人《たれびと》ぞ」
 と言ふに、更に隠して語らず。
 翁の言ふ様《やう》、
「荻原ハ必ず禍《わざハひ》有るべし。
 何をか包むべき。
 今夜、壁より覗き見けれバ、かう/\侍り。
 凡《をよ》そ人として命 生《い》きたる間ハ、陽分《やうぶん》至りて、盛《さか》りに清《くよ》く、死《し》して幽灵《ゆふれい》となれバ、陰氣《いんき》激しく、邪《よこし》まに穢《けが》るゝ也。
 此の故に、死《し》すれば忌《い》み深し。

【現代語訳】

 お爺さんが、壁の隙間から覗いてみると、一体白骨荻原が、灯火の下で向かい合って座っていました。
 荻原話すと、その白骨手足動き頭蓋骨頷《うなず》いて、と思われるから響き出て言葉発しました。
 お爺さんはたいそう驚いて、夜が明けるのを今か今か待って荻原呼び寄せました。
最近毎夜荻原殿の家客人来ているようじゃが、どなたですかな?」
 とお爺さん言うと、荻原は、客人か、完全に隠して言いませんでした。
 お爺さんは、
荻原殿には必ず不幸なこと起きるじゃろう。
 隠しても無駄ですぞ。
 昨夜から荻原殿の家覗いてみたら、カクカクシカジカじゃった。
 そもそも、としてがあって生きている間は、陽気[良い精気]満ちて、充実して清らかじゃ。
 しかし、死ん幽霊になると、陰気[悪い精気]激しく覆われてしまい、邪悪穢《けが》れてしまう。
 だから、死ぬ忌《い》み嫌われる。

【解説】

 隣のお爺さん覗くと、荻原さん白骨楽しそうに話してるというヾ(๑╹◡╹)ノ"

 荻原さんには白骨美女見えているようでヾ(๑╹◡╹)ノ"
 驚いたお爺さん呼び出され衝撃の事実を聞いた荻原さんの反応はいかに?

 挿絵は、白骨と語らう荻原さんと、壁の隙間から覗くお爺さんです

 うわあ、三つ目白骨抱き合ってる!ヾ(๑╹◡╹)ノ"

 違う違う、メ〇カリで買った骨格標本倒れてきたんで、支えてるだけだよ!ヾ(๑╹◡╹)ノ"

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