うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

へまむしよにうだう その3

妖怪画で有名な鳥山石燕は、

 

『今昔百鬼拾遺(こんじゃくひゃっきしゅうい)』(安永10[1781]年)で、

 

マムショ入道をもじって、火間虫入道(ひまむしにゅうどう)という妖怪を創作しています。

 

石燕の描いた妖怪を現代に復活させたのが水木しげる先生ですね。

 

火間虫入道について石燕は、

 


人は働いていれば、貧しいことはないという。

 

役に立つことなく怠けて一生を送った者は、

 

死んでもその霊は火間虫入道となって、

 

行灯の油をなめて夜なべする人の邪魔をする。

 

最近はなまって「ヘマムシ」と言う。

 


と解説しています。


ありゃあ、私も火間虫入道になってしまうのでしょうか?

 

「火間虫」は要するに「暇虫」ということでしょうね。

 

ちなみに、解説文では「貧しい」を意味する「とぼし」と

 

「灯」を意味する「とぼし」もかかっています。

 

もちろん、火間虫入道よりマムショ入道の方が古くから存在するので、

 

マムシがなまってヘマムシになったというのは、石燕の洒落です。

 

奇しくも京伝「ヘマムショ入道」と怠けるという点で共通しますね。

 

ちなみに、京伝が作品のタイトルにした百々爺(ももんじい)は、

 

石燕『今昔画図続百鬼(こんじゃくがずぞくひゃっき)』(1779[安永8]年刊)に描かれています。

 

京伝火間虫入道の項目を読んでいた可能性はありますね。

 

京伝石燕の関係については、特に調べてませんが(笑)、誰かが書いてるかもしれないので、それは各自で(笑)

 

では、最後に石燕火間虫入道を私が描いたイラストをどうぞ!

 

そうです、ここは本当はイラストブログなのです!(笑)

 

f:id:KihiminHamame:20170922164614j:plain


へまむしよにうだうの巻 おしまい

 

『今昔百鬼拾遺』は国会図書館のホームページでご覧になれます。 

国立国会図書館デジタルコレクション - 百鬼夜行 3巻拾遺3巻. [2]

 

※本ブログで取り上げてほしいテーマがありましたら、遠慮なくリクエストくださいませ。可能な限り(笑)リクエストにお応えします。

  

kihiminhamame.hatenablog.com

kihiminhamame.hatenablog.com

  

西鶴諸国はなし (三弥井古典文庫)

西鶴諸国はなし (三弥井古典文庫)