今日こそは『好色一代女』からのお話を紹介しようと、学生時代に買った『井原西鶴集』を開きましたところ、
同時に収録されていた『好色一代男』のとある話が気になりまして、急遽変更です(笑)
今回紹介するのは井原西鶴作画『好色一代男』(天和二[1682]年刊)巻三の三「是非もらひ着物」です。
『好色一代男』は好色男・世之介の一代記で、西鶴の小説デビュー作にして、江戸文学のエポックメーキングともなる作品です。
それでは、この章を読んでいきましょう。
親に勘当された(縁を切られた)世之介は各地をさまよい、現在の大分県の中津のあたりにたどり着き、旅芝居の藤村一角座に出会いました。
そこで、都で世之介が目をかけていた、庄七というお囃子を担当している役者の名前を看板に見つけます。
世之介は庄七に頼み、役者が踊る時の歌を歌う仕事にありついたのでした。
しかし、好色者の世之介は、若女方に恋をしかけ、夜の勤めに支障をきたしたので、一座を追い出されてしまうのでした。
世之介はその若女方に手を出すわけですが、
え?そうですよ、この頃の役者は全員男です!
はい、みなさんお待ちかねの(?)、男色ですよ!
男色とは男と男の色事!
今で言うと、ホモセクシャルやゲイやボーイズラブと似たようなものです。
この頃の好色者は女も男もどちらも相手にしたものなのです!
世之介が生涯で相手にしたのは、女3742人、男725人だと巻一の一に書かれています!
この頃の若女方は、昼は舞台に立ち、夜は客の相手をしていたのでした。
え?客の相手って?
んもう、皆まで言わせないでください!
男の夜の相手をしていたのですよ!
遊女の男版とでも考えればわかりやすいのかな?
その夜の勤めに支障をきたしたというのは、
「世之介さん以外と寝たくない!」と若女方が駄々をこねたのか、
世之介とやり過ぎたので、お尻が使いものにならなくなってしまったのか、
とかそういうことなんでしょうね(笑)
はい、今日はここまで!
ちょっと更新期間が開いてしまったので、申し訳程度に書きました!
つづくっ!!!