一寿斎芳員画『百種怪談妖物双六(むかしばなしばけものすごろく)』(安政五[1858]年刊)
※国会図書館の画像を利用しています。
国立国会図書館デジタルコレクション - 百種怪談妖物双六
摺鉢山(すりはちやま)の雷木棒(れんぎぼう)
「雷木棒」は普通「連木[れんぎ]棒」と書き、摺り子木[すりこぎ]のことです。
「雷木」という字があてられてますが、雷木という字の植物は何種類かあります。
スリコギの材料に使われていたのですかね?
と思ったのですが、スリコギは漢字で「擂り粉木」とも書くので「擂」の手偏を略して「雷」になったのでしょうね。
摺り鉢[すりばち]をひっくり返したような形をした山を「摺鉢山[擂鉢山][すりばちやま]」と言っていたようで、全国に何箇所もあります。
上野公園にあるのも摺鉢山古墳ですし。
そこに現れるのは当然、スリバチとセットになるスリコギの妖怪なわけでw
なぜか、スリコギの妖怪は人気だったみたいで、この時代によく描かれています。
このブログでも二回ほど登場しました♪
二 すな村をんれう
三 ふなゆうれい
四 野(の)ぶすま
では、しつこいようですが、サイコロ振ります!
結果はもちろん動画でw
次のコマに続く。