それでは、『好色一代女』巻4の表紙に書かれた、巻4-4に関係する箇所を読んでみましょう♪
※国会図書館の画像を利用しています。
国立国会図書館デジタルコレクション - 繪入好色一代女. 巻4
2ページ目です。
オリジナルは状態が悪くて読みにくかったので、複製本からです。
読みやすいように行の間隔は空けてあります。
【原文】
契りの中通りの女、半季に六十目のカネの別れ。
【ざっくり現代語訳】
契りを交わした[一夜を過ごした]男女が、夜明けを告げる鐘(かね)の音と共に別れるように、半年契約を終えた中居女は、六十目の銀(かね)[給料]を手に奉公先に別れを告げます。
【解説】
「契りの中」は、前回の「恋の中」と同じように、「中」がつく言葉とくっけられる掛詞的なものです。
ここでは「中通の女」とくっついてますね。
「中通の女」は「中居女」と同じ意味です。
そして、「かね」は「鐘」と「銀」の二つの意味を持たされています。
「目」は銀の単位です。
関西は金ではなく銀本位制[銀が中心の貨幣社会]なので。
「六十目」は「金一両」ぐらいに相当するらしいです。
だいたい今で言うと10万円ぐらいでしょうか[時期によって変動します]?
巻4-4の内容説明と言うよりは、中通女[中居女]を使って詠んだ句ですね。
作者の井原西鶴は元々俳諧師だったので、この手の句を作るのは得意です。
で、次回から本文を読んで行こうと思うのですが、今回もやりますよ!
くずし字クイズ!
『好色一代女』巻4-4「栄耀願男」の冒頭部分からの出題です。
※読みやすいように編集しています。
はい、大ヒントっ!
絶対に読めるはずです!気合だ!気合だ!気合だ~っ!(笑)
気合で読めたら苦労しないよね。
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