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狂骨 ~鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』より~

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前回のくずし字クイズ答え合わせ解説だよ!

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『今昔百鬼拾遺』より
国会図書館の画像を利用しています。
国立国会図書館デジタルコレクション - 百鬼夜行拾遺 3巻. [3]
6ページ目です。

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文章の後半から急に漢字がなくなって平仮名ばかりになっているのは何か意味があるのかしらん?

急に書いてる変わったとか(笑)

【原文】
狂骨(きやうこつ)
狂骨(きやうこつ)ハ、井中(せいちう)の白骨(はくこつ)なり。
世(よ)の諺(ことハざ)に甚(はなハだ)しき事を「きやうこつ」と言うも、この恨ミの甚だしきより言ふならん。

【ざっくり現代語訳】
狂骨
狂骨井戸の中の白骨のことです。
世間のことわざで、とてつもなく激しいこと「きょうこつ」と言いますが、井戸に落とされて白骨となった狂骨恨みが、とてつもなく激しいことから、そのように言うようになったのでしょう。

【解説】

殺されたか、生きたままか、井戸に投げ込まれた人が朽ち果てて白骨となり、狂骨という妖怪になるようです。

この絵では井戸でくみ上げたの中から登場しています。

狂骨という名前妖怪のデザインも、とても江戸時代のものとは思えませんよね。

伝承があるわけではなく、おそらく石燕の創作妖怪だと思われます。

「狂骨」から「きょうこつ」ということわざが出来たと石燕は言っていますが、実際は逆で「きょうこつ」ということわざから「狂骨」を思いついたのでしょう。

ただねえ、「きょうこつ」なんていうことわざがどうも見当たらないんですよ。

神奈川県の方言のことではないかというのが定説のようですが、みんなが知っているとは思えない地方の言葉をここであげるのかなと。

軽忽[軽骨][きょうこつ]という言葉が同じような意味で、当時の用例も多いので、「きょうこつ」ということわざは、「軽忽」という言葉の事を言ってるのではないかなと。

要するに、よくわかんないなら、素直にわかんないって言えばいいと思うんだ。

この知ったかぶり野郎

 

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