『浦島太郎』の続きだよ!
ねえ?亀さんは?亀さんはもう出てこないの???
本文
国立国会図書館デジタルコレクション - 御伽草子. 第21冊 (浦嶌太郎)
【原文】
候。此の世ならぬ御縁にてこそ候へ。
されバ、虎・狼《おほかめ》も、人を縁とこそし候へ」
とて、さめざめと泣きにけり。
浦島太郎も、さすが岩木に非ざれバ、哀れと思ひ、綱を取りて引き寄せにけり。
【くずし字クイズの答え】
されバとら
おほかめも。人をえんと
こそしさふらへとて
【ざっくり現代語訳】
あなた様との出会いは、不思議なご縁でございますね。
なにしろ、虎や狼のような野蛮な物でさえ、人との縁を持とうとするのですから、比べ物にならないくらい、私の喜びは格別でございます」
と、涙を流してシクシクと泣くのでした。
浦島太郎も、岩や木のように心のない人間ではないので、かわいそうに思い、小船の綱を取って陸に引き寄せたのでした。
【解説】
前回から話はあまり進展してないので、特に解説することもないです(笑)
ただ、この女性、言うまでもなく、怪しいですよね。
浦島太郎さん、信じちゃったみたいですが、大丈夫でしょうか???
挿絵
【解説】
どう見ても、平安貴族のような高貴な女性の姿ですよね。
我々が知っている乙姫の姿とは随分、違います。
というか、この女性は、そもそも乙姫なのでしょうか???
次回予告とくずし字クイズ
女房は浦島さんにお願いをしているようですが、浦島さんは聞いてしまうのでしょうか?
ヒント1!
ヒント2!
クルクルの「給」とチョコンの「候」はよく出てくるので、覚えておくと良いでしょう♪
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