うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

目指すは竜宮城??? ~『浦島太郎』その5~

『浦島太郎』の続きだよ!

太郎さん謎の女性の言うことを信じちゃうのかな?

f:id:KihiminHamame:20180523153134j:plainf:id:KihiminHamame:20180523153138j:plain

f:id:KihiminHamame:20180523153143j:plainf:id:KihiminHamame:20180523153150j:plain
国立国会図書館デジタルコレクション - 御伽草子. 第21冊 (浦嶌太郎)

翻刻

さて女ばう申けるハあは
れわれらをほんごくへをく
らせ給ひてたび候へかし。
これにてすてられまいら
せバ。わらハはいづくへ何と
なりさふらふべき。すて給
ひ候ハゝ。かいしやうにてのもの
思ひも。おなじ事にてこそ
候ハめと。かきくどきさめ/\
となきけれバうらしま太
郎もあハれと思ひ。おなじ
ふねにのり。おきのかたへ
こぎ出す。かの女ばうのをし

へにしたがひて。はるか十
日あまりのふなぢを。送(をく)り
ふるさとへぞつきにける。
さてふねよりあがり。いか成(なる)
所やらんと思へバ。しろかねの
ついぢをつきて。こがねのい
らかをならべ門(もん)をたて。いかな
らんてんじやうのすまい
も。これにハいかでまさる
べき。此女ばうのすミ所こ
とバにもおよバれず中/\
申もをろかなり。さて
女ばうの申けるハ。一じゆの

[※赤字が前回のくずし字クイズの答えです。]


【現代語表記】

さて、女房申しけるは、
「哀れ、我等を本国へ送らせ給いてたび候えかし。
これにて捨てられ参らせば、妾[わらわ]は何処へ何となり候べき。
捨て給い候はば、海上にての物思いも、同じ事にてこそ候わめ。」
と、掻き口説きサメザメと泣きければ、浦島太郎も哀れと思い、同じ船に乗り、沖の方へ漕ぎ出す。
かの女房の教えに従いて、遥か十日余りの船路を送(おく)り、故郷[ふるさと]へぞ着きにける。
さて、船より上がり、「いか成(なる)所やらん」と思えば、白金[しろがね]の築地[ついじ]を築[つ]きて、黄金[こがね]の甍[いらか]を並べ、門(もん)を立て、いかならん天上の住まいも、これには如何[いか]で勝るべき。
この女房の住み所、言葉に及ばず、中々申すも愚かなり。
女房の申しけるは、「一樹の

【ざっくり現代語訳】

さて、女性は、

「どうか私を故郷まで送っていただけないでしょうか?

ここで捨て置かれたら、私はどこでどうなってしまうかわかりません。

そうです、どことも分からないこの場所で捨て置かれたら、海の上で途方にくれていた時と何ら変わりもありませんではありませんか!」

と、何度もクドクドと言って、またもや涙を流してシクシク泣くのでした。

浦島太郎も、またもやかわいそうに思って、同じに乗り、女性故郷を目指して、沖の方へ漕ぎ出したのでした。

そして、この女性の案内に従い、十日以上も船旅を続け、ようやく女性故郷に到着したのでした。

さてさて、浦島太郎から陸に上がり、「ここはどんなとこかしらん?」と思って見てみると、この女性お家は、銀の築地塀が築かれ、金の瓦が並べられ、まで立っている、天国にもこれほどのものはなかろうと思われる、言葉では言い表せないほど立派なお家でした。

女性は、「~

【解説】

あっさり、女性故郷まで送ることを承諾する浦島太郎
お人良しなのか、女性の美しさにメロメロになってしまったのか?(笑)

それにしても、この女性、よく故郷までの航路をご存知だこと(笑)
十日間食料とかはどうしたのでしょうか?
に積んであったとしたら、ますます計画的ですね(笑)

浦島太郎のお話だということをふまえると、どうもやってきたのはおそらく竜宮城で、女性乙姫のようですね。
というか、竜宮城海の中じゃない!!!だっ!!!
こんなとこだけ、変にリアリティーがありますね(笑)

次回予告とくずし字クイズ

女性のセリフですが、え?まさか、もうプロポーズ
f:id:KihiminHamame:20180523153450j:plain

ヒントっ!
f:id:KihiminHamame:20180523153510j:plain

このクルクルはわかりますよね???
f:id:KihiminHamame:20180523153525j:plain

三つ目コーナー

ねえ、ねえ、竜宮城はどこにあるの?

そもそも、浦島太郎を釣った、丹後の国「ゑしまがいそ」がどこだかわかんない。

千載和歌集(巻16-990)の藤原家基「さよ千鳥ふけひの浦に音づれて絵島がいそに月傾ぶきぬ」ってのがあるけど?

その絵島淡路島にある岩だから、丹後の国から離れすぎてて違うと思う。

って、なんでさらっと千載和歌集が出てくるのさ!
インテリかっ!

 

◆北見花芽のほしい物リストです♪ ご支援よろしくお願いします♪

f:id:KihiminHamame:20171119223122j:plain
いただいた紅茶のレビューはこちら♪

いただいた桂花陳酒のレビューはこちら♪

 いただいたぺんてる筆のレビューはこちら♪ NEW!

 

◆オススメ書籍 私もちょっとだけ書いてます♪

西鶴作品が現代語でわかりやすく読めます♪ 

気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴

気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴

 

江戸の男色文学を紹介するエッセーなどが掲載されています♪

男色を描く: 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉

男色を描く: 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉

 

 

◆北見花芽 こと きひみハマめ のホームページ♪

f:id:KihiminHamame:20171108164138j:plain

 

はてなIDをお持ちでない方も、拍手で応援していただけたら嬉しいです♪
(コメントもできます)

web拍手 by FC2

 ◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪

にほんブログ村 本ブログ 古典文学へ
にほんブログ村


江戸時代ランキング

◆よろしければ はてなブックマーク もお願いします。憧れのホットエントリー(笑)