『浦島太郎』の続きだよ!
竜宮城に到着した浦島太郎さん、謎の女性から迫られてるみたいだよ!
本文
国立国会図書館デジタルコレクション - 御伽草子. 第21冊 (浦嶌太郎)
【原文】
陰に宿り、一河の流れを汲む事も、皆、他生《たしやう》の縁ぞかし。
[「一樹の陰一河の流れも他生の縁」ということわざがあります]
ましてや、遥かの波路を、遥々《はる/゛\》と送らせ給ふ事、偏《ひとへ》に他生の縁なれバ、何《なに》かは苦しかるべき。
妾《わらは》と夫婦の契りをなし給ひて、同じ所に明かし暮らし候ハんや」
と細々《こまごま》と語りける。
【くずし字クイズの答え】
わらは
とふうふのちぎりをも
なし給ひて。
【ざっくり現代語訳】
(女性は、)
「同じ木の下で雨宿りをしたり、同じ川の水を汲んだりするのも、前世からの因縁と言いますね。
もちろん、私たちが、同じ船の中で長い旅路を過ごしたのも、前世からの因縁に間違いないので、ねえ、もう何も心配することなどありませんよね♪
私と夫婦になって、一緒にずっと暮らしましょうよ♪」
と、情熱的なまなざしで迫るのでした。
【解説】
さあ、女性からプロポーズされてしまった浦島太郎!
まあ、船での十日の間に絶対、ムフフな展開あったでしょ(笑)
プロポーズを受け入れてしまうのでしょうか?
挿絵
【解説】
というか、挿絵ではもう結婚しちゃってるし!(笑)
二人の前にあるのは三々九度の盃とかでしょ?
浦島さんも漁師スタイルから立派な服になって、平安貴族のようです♪
烏帽子が絶妙なバランスで頭に乗っかっていますね(笑)
あとは、根結い垂れ髪の侍女と、御簾が描かれています。
次回予告とくずし字クイズ
さてさて、二人は結婚してしまったようですが?
ヒントっ!
よかった!ようやくこの場所の名前が出てきました♪
三つ目コーナー
ねえ、ねえ、この女性は乙姫様なの?
とりあえず、このお話では最後まで「女房」と呼ばれていて、「乙姫」って言葉は出てこないみたいだよ。
でも、別に「乙姫」って呼ばれなくても何の問題もないよ。
何で?
だって、「乙姫」は名前じゃないもん。
えっ~っ!
「乙」って名前のお姫様じゃないの???
ねえねえ、「乙女」ってどういう意味?
若い女の子、カワイイ女の子♪
じゃあ、「乙姫」ってどういう意味?
若いお姫様、カワイイお姫様♪
ハッ!
そう、この場合の「乙」は、「若い・カワイイ」を意味する言葉なんだ。
つまり、「乙姫」は「若くてカワイイお姫様」を指す言葉であって、名前じゃないんだ。
わかった!
僕の名前は「三つ目」だけど、みんなが僕の事を名前じゃなくて「イケメン」と呼ぶのと同じだね!
たとえは悪くないが、君がイケメンだということは認めたくない。
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