『浦島太郎』の続きだよ!
楽しいとあっというまに時間が経つよね!
挿絵
国立国会図書館デジタルコレクション - 御伽草子. 第21冊 (浦嶌太郎)
【解説】
女房が浦島太郎に竜宮城を案内している様子です。
見て、この女房の幸せそうな顔!
なんか、「怪しい女」とか「謎の女」とか散々書きましたが、この表情を見ると、どうやら浦島さんに対する悪意は感じられませんよね。
相変わらず浦島さんの烏帽子は絶妙なバランスで頭に乗っていますが(笑)
竜宮城にはほかにも住んでいる人たちがいるようですね。
女房の家族かしらん?
この食器、前に出てきた時、「三々九度の盃」とか書いちゃいましたが、ここにもあるんで、どうも普段使いの食器みたいですね。
思わぬところで、私が本当に読んでいる先から、行き当たりばったりで書いている事が証明されたわけです(笑)
お詫びしてて訂正しますが、これからも間違いを恐れず、どんどん書き殴りますので、みなさま覚悟して置いて下さい(笑)
本文
【翻刻】
かくておもしろき事共
に。こゝろをなぐさミ。ゑい
ぐハにほこり。あかしくらし。と
し月をふるほどに。三年(とせ)
になるはほどもなし。うら
しま太郎申けるハ。われに
三十日のいとまをたび候へかし。
ふるさとのちゝはゝを。みす
てかりそめに出て。三年(とせ)
を送(をく)り候へば。ちゝはゝの御
ことを心もとなく候へば。あ
ひ奉りて。心やすくま
いり候ハんと申けれバ。女房(ねうバう)
[※赤字が前回のくずし字クイズの答えです。]
【現代語表記】
かくて、面白き事共[ども]に、心を慰み、栄華に誇り、明かし暮らし、年月を経る[ふる]程に、三[み]年(とせ)になるは程も無し。
浦島太郎申しけるは、
「我に三十日の暇[いとま]を給び[たび]候えかし。
故郷[ふるさと]の父母を見捨て、仮初[かりそめ]に出て、三年(とせ)を送(おく)り候えば、父母の御事も心許無く[こころもとなく]候えば、会い奉りて、心安く参り候わん。」
と申しければ、女房(にょうぼう)
【ざっくり現代語訳】
このように、面白いことがいっぱいの竜宮城で、思う存分に楽しんで暮らしているうちに、あっという間に三年も経ってしまいました。
浦島太郎は女房に、
「私に一ヶ月ほど時間をください。
ちょとのつもりで船旅に出て、故郷の両親をほったらかしにしたまま、三年も経ってしまいました。
さすがに両親の事が心配になってきたので、一度故郷に帰って、両親の姿を見て安心したいのです。」
と頼みました。
女房は、
【解説】
おい、浦島!
普通はさあ、結婚が決まった時点でさあ、すぐに帰って両親に報告するってもんじゃありませんか?
三年も経ってようやく我に返ったというね(笑)
いかに浦島さんがウカレポンチになっていたかがよく分かります(笑)
次回予告とくずし字クイズ
ついに女房の正体が明らかに!!!
ヒントっ!
あえて、女房の正体が書かれている部分はノーヒントで!
まあ、みなさま、薄々わかっていたとは思いますがw
三つ目コーナー
三つ目の親ってどんな人?
私が三つ目の親ですが。
あ、そうか、このお話の設定がそのまま生きてるのね!
(下のリンク参照) kihiminhamame.hatenablog.com
そう、元々は私がイケメンのはずだったのに、いつのまにかイケメンの称号は息子の三つ目に取られてしまっていたという。。。
まあ、僕の方がイケメンだから仕方ないよね!
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