「うきよのおはなし(はてな)」一周年記念企画、『男色比翼鳥』巻1の1読み直しの続きだよ!
取り上げて欲しい作品やテーマは引き続き募集中だよ!
※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。
男色比翼鳥 6巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション
※画像はクリックすると拡大します。
【前回のくずし字クイズの答え】
未(いまだ)二八の初春(はつはる)にかう
した諸分もれきこへば
[くずし字クイズの補足説明]
【原文】
睦言(むつごと)。
連理(れんり)びつくと肝つぶし、未(いま)だ二八の初春(はつはる)に、かうした諸分け漏れ聞こへば、恥づかしき事のミ。
其の上、
「こしやくな奴かな。前振(まへぶ)り有る身を持つて、手前稼ぎハ憎らしや。」
と、諸人の評判(ひやうばん)身に余り、恥づかしく、「兎やせん、角や」と思ふより、フラリ/\と煩(わづら)いて、終(つい)にあつちへ飛ばしてやり、父母の嘆き一方(ひとかた)ならぬを、比翼ハちらと聞ゝしより、
「夫(それ)ハ誠(ほん)かや。悲しや。」
と、その晩(ばん)よりも食(しよく)絶へて、是もあの世へ行きける。
宝万(ほうまん)大きに悲しみて、連理(れんり)と壱つ塚(つか)に埋(うづ)めて弔(とむら)いけるに、不思議や塚より美(うつく)しき草(くさ)生え、一夜(や)の間(ま)に大木(たいぼく)と成る折から、珍しき鳥、此の枝(ゑだ)に羽(ハ)を休めぬ。
見れば五色(ごしき)にして、頭(かしら)二つ有る、古今(ここん)に例(ためし)無き鳥なれば、時(とき)の人(ひと)、比翼
【さっくり現代語訳】
[ある夕暮れに]チョメった時に出来たのだろう。
連理がビックリして肝を潰したのは、まだ十六歳の初春のことだった。
このことは近所にもバレてしまったので、恥ずかしいったらありゃしない。
その上、
「マセたガキだな! 前髪がある若衆の身なのに、女をいてこますとは、うらやま憎たらしい!」
とみんなにディスられる始末。
それが苦痛で恥ずかしく、「どうしよう」と思う内に、フラフラになって寝込んでしまい、そのままあの世に行ってしまった。
連理の父母の嘆きはそれはもうハンパなかった。
そのことをふと比翼姫は耳にしてしまい、
「それは本当ですか? マンモスかなピー!」
と、その晩から食事ものどを通らず、比翼姫もあの世に行ってしまった。
宝方長者はたいそう悲しんで、比翼姫を連理と同じ墓に埋葬して弔った。
すると、不思議なことに墓から美しい草が生えてwwwww、一夜の内に大木となり、すぐに珍しい鳥がやってきて、この大木の枝に止まって羽を休めた。
鳥を観察すると、色は五色に彩(いろど)られ、頭が二つある、これまで見た事のないような鳥だったので、当時の人は
【解説】
ちょっと待ってください、これ、インドのお話ですよね?
インドでは成人しても前髪剃らないから、若衆に前髪があろうがなかろうが関係ないですよね(笑)
うりざね顔がハンサムなのも江戸時代以前の日本のことですしね。
たぶん、色白もインドではハンサムの条件ではないのでは?
※前回参照kihiminhamame.hatenablog.com
この文殊様のお話、どうも怪しげです(笑)
まあ、作者がインドの事をよく知らなかったから、日本の文化をそのまま当てはめちゃったんでしょうけどね(笑)
ちなみに、周利槃特(しゅりはんどく)の墓からは、ミョウガが生えてきたのを覚えていますか?
周利槃特もインドの方ですね。
kihiminhamame.hatenablog.com
次回予告とくずし字クイズ
文殊様は何かを呼び寄せたようですが?
三つ目コーナー
、、、。
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