『亀山人家妖』の続きだよ!
僕のイケメンライバル出現???
喜三二[平沢常富]作、北尾重政 画『亀山人家妖(きさんじんいえのばけもの)』天明7 [1787]年刊
※この記事では国会図書館デジタルコレクションの画像を適時改変して使用しています。
絵本国土産 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※画像はクリックすると拡大します。
【前回のくずし字クイズの答え】
ますかせかほふくれ◆めほぞくミゆる
【原文】
岡持(おかもち)、愈々(いよ/\)心迷ひ、
「己(おのれ)が男振りの良き故(ゆへ)、留山(とめやま)に惚(ほ)れられたるなるべし。」
と思ひ、鏡に向かいて見れば、大通(だいつう)の美男と見ゆる故、愈々己(うぬ)となる。
枡風(ますかぜ)、顔膨(ふく)れ、目細く見ゆる。
「鏡を見立て[見たで?]、留山が狂言で無い所が読めた。
扨々(さて/\)、俺が内の鏡は、とんだ若く[悪く?]見える、いけない鏡だ。」
【さっくり現代語訳】
岡持(おかもち)はますます心が乱れて、
「俺がイケメンだから留山(とめやま)に惚(ほ)れられたに違いない。」
と思い、鏡を見てみると、自分が粋(いき)なハンサムに見えたので、ますます自惚(うぬぼ)れたのでした。
枡風(ますかぜ)は、顔がパンパンで、目が細く見えます。
岡持
「鏡を見て、留山が嘘を言っていない事が分かった。
それにしても、俺の家の鏡は、ブサイクに見える、とんでもない鏡なんだなあ。」
【解説】
留山以外の遊女がヘンテコに見えるだけでなく、自分の姿もイケメンに見えてしまうほど、岡持(おかもち)さんは重症になってきたようです。
挿絵では、岡持さん、シワも消えてシュっとした色男で描かれていますね(笑)
ここに登場している枡風(ますかぜ)のモデルは松風(まつかぜ)だと思われます。
このページで中巻が終わりです。
さてさて、下巻ではどのようなラストに向かって行くのでしょうか?
次回予告とくずし字クイズ
今度は枡人(ますんど)さんが岡持にちょちょらを言っているようです。
三つ目コーナー
ねえ、ねえ、北見花芽には僕の姿はどう見えてるの?
三つ目、顔膨れ、目細く見ゆる。(満面の笑み)
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