『亀山人家妖』の続きだよ!
嘘でもいいから僕もモテモテになりたいよ!
喜三二[平沢常富]作、北尾重政 画『亀山人家妖(きさんじんいえのばけもの)』天明7 [1787]年刊
※この記事では国会図書館デジタルコレクションの画像を適時改変して使用しています。
絵本国土産 - 国立国会図書館デジタルコレクション
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【前回のくずし字クイズの答え】
すけなり◆さん◆アイサ◆ほんでおつすよ
【原文】
枡人(ますんど)も頗(すこぶ)る手者(てしや)なれば、岡持(おかもち)が己(うぬ)になりたるを見て、「能(よ)き慰(なぐさ)ミなり」とて、思ひ入れ書きて見せければ、又、是(これ)にも少し心動き、段/゛\体が小さくなる様(やう)に見へ、後(のち)には、小さ過ぎる様(やう)ニなる。
「好成(すけなり)さん、アイサ、本(ほん)でおつすよ。」
「俺も色男の中(うち)へ入れてくれる気か。」
【さっくり現代語訳】
枡人(ますんど)も色恋の道にとても手馴れていたので、岡持が自惚れるのを見て、「これは良い気晴らしにでもなるわい」と、おもしろがって恋する思いを書いて見せると、岡持はこれにも少しトキメいて、大きく見えていた枡人の体が、段々小さく見えてきて、最終的には小さすぎるほどになりました。
枡人
「好成(すきなり)さん[岡持さん]、ええ、本当でございますよ。」
岡持
「俺も色男として認めてくれるのか?」
【解説】
下巻の始まりです。
はい、岡持さんはすっかりイケメンに描かれています(笑)
岡持さん、単純おバカさんのようで、その気を見せられると、すぐに惚(ほ)れちゃうみたいです。
後ろにある『湖月抄(こげつしょう)』というのは、北村季吟(きたむらきぎん)が書いた『源氏物語』の注釈書です。
当時は『湖月抄』を使って『源氏物語』がよく読まれていたみたいですよ。
ちなみに、北村季吟には男色の歌を集めた『岩つつじ』という著作もあるのですが、、、あ、男色はもういいですか(笑)
次回予告とくずし字クイズ
あらあ、岡持さん、すっかり遊女たちにからかわれてるみたいです。
三つ目コーナー
ねえ、ねえ、このお話、最初からちゃんと読んでよ~!
「三つ目ちゃん大好きっ♪」てコメが100件ついたら読んでやるよ(満面の笑み)
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