うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

当ブログは広告・PR・アフィリエイト等を含みます。

大きく見えた体が、今度は小さく見えます ~『亀山人家妖』その13~

当ブログは広告・PR・アフィリエイト等を含みます。

『亀山人家妖』の続きだよ!

でもいいからモテモテになりたいよ!

f:id:KihiminHamame:20181118235806j:plainf:id:KihiminHamame:20181118235811j:plain
喜三二[平沢常富]作、北尾重政 画『亀山人家妖(きさんじんいえのばけもの)』天明7 [1787]年刊
※この記事では国会図書館デジタルコレクションの画像を適時改変して使用しています。
絵本国土産 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※画像はクリックすると拡大します。

【前回のくずし字クイズの答え】

すけなり◆さん◆アイサ◆ほんでおつすよ

【原文】

枡人(ますんど)も頗(すこぶ)る手者(てしや)なれば、岡持(おかもち)が己(うぬ)になりたるを見て、「能(よ)き慰(なぐさ)ミなり」とて、思ひ入れ書きて見せければ、又、是(これ)にも少し心動き、段/゛\体が小さくなる様(やう)に見へ、後(のち)には、小さ過ぎる様(やう)ニなる。

「好成(すけなり)さん、アイサ、本(ほん)でおつすよ。」

「俺も色男の中(うち)へ入れてくれる気か。」

【さっくり現代語訳】

枡人(ますんど)色恋の道にとても手馴れていたので、岡持自惚れるのを見て、「これは良い気晴らしにでもなるわい」と、おもしろがって恋する思いを書いて見せると、岡持はこれにも少しトキメいて大きく見えていた枡人が、段々小さく見えてきて、最終的には小さすぎるほどになりました。

枡人
好成(すきなり)さん[岡持さん]、ええ、本当でございますよ。」

岡持
色男として認めてくれるのか?」

【解説】

下巻始まりです。
はい、岡持さんはすっかりイケメンに描かれています(笑)
岡持さん単純おバカさんのようで、その気を見せられると、すぐに惚(ほ)れちゃうみたいです。

後ろにある『湖月抄(こげつしょう)』というのは、北村季吟(きたむらきぎん)が書いた源氏物語注釈書です。
当時は『湖月抄』を使って源氏物語よく読まれていたみたいですよ。
ちなみに、北村季吟には男色の歌を集めた『岩つつじ』という著作もあるのですが、、、あ、男色はもういいですか(笑)

次回予告とくずし字クイズ

あらあ、岡持さん、すっかり遊女たちにからかわれてるみたいです。

f:id:KihiminHamame:20181119000611j:plainf:id:KihiminHamame:20181119000615j:plain

三つ目コーナー

ねえ、ねえ、このお話最初からちゃんと読んでよ~!
f:id:KihiminHamame:20181116165650j:plain

「三つ目ちゃん大好きっ♪」コメ100件ついたら読んでやるよ(満面の笑み)

 

 

◆北見花芽のほしい物リストです♪ ご支援よろしくお願いします♪

f:id:KihiminHamame:20171119223122j:plain

いただいたイヤホンのレビューはこちら♪ NEW!

いただいた紅茶のレビューはこちら♪

いただいた桂花陳酒のレビューはこちら♪

 いただいたぺんてる筆のレビューはこちら♪

いただいたハンドルピッチャーのレビューはこちら♪

  

◆オススメ書籍 私もちょっとだけ書いてます♪

西鶴作品が現代語でわかりやすく読めます♪ 

気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴

気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴

 

江戸の男色文学を紹介するエッセーなどが掲載されています♪

男色を描く: 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉

男色を描く: 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉

 

 

◆北見花芽 こと きひみハマめ のホームページ♪

f:id:KihiminHamame:20171108164138j:plain

 

はてなIDをお持ちでない方も、拍手で応援していただけたら嬉しいです♪
(コメントもできます)

web拍手 by FC2

 ◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪

にほんブログ村 本ブログ 古典文学へ
にほんブログ村


江戸時代ランキング

◆よろしければ はてなブックマーク もお願いします♪ バズりたいです!w