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桃太郎一行、鬼を惨殺しまくる ~『桃太郎一代記』その13~

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【要約】

イヌ・キジ・サルは、鬼たちで切りかかります。
鬼たち武器は、長すぎたり重すぎたりして、役に立たないので、逃げ惑うばかりです。

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 北尾政美(きたおまさよし)画『桃太郎一代記』天明元[一七八一]年刊
桃太郎一代記 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。

翻刻【補足表記】【現代語訳】

どこへにけてもおれ◆がかきだす◆おのれらひと◆かミたぞ◆
「どこへ逃げても俺が嗅《か》ぎ出す。己《おのれ》ら一噛《ひとか》ミだぞ」
イヌ「どこへ逃げてもオレで嗅(か)いで見つけ出してやる! お前たちなんか、ガブリひと噛みだぞ!」

やりやほこハ◆ゑさしざを◆ともおもハぬ◆おれかはふしの◆つよいことを◆よくミて◆おけ
「槍《やり》や鉾《ほこ》ハ餌刺竿《ゑさしざを》とも思ハぬ。俺が羽節の強い事を良く見ておけ」
キジ槍(やり)鉾(ほこ)なんてものは、トリモチを付けた竿に比べたら、どうってことないわ! オレ羽っぷし[「腕っぷし」と掛けた]が強い所をを良く見せてやる!」

さるとハ◆かけあしのはや◆いやつた
「然《さ》る[「猿」「去る」と掛けた]とハ駆け足の早い奴だ」
サル「それにしても、逃げ足の速い奴らだ」

このほこハなが◆すきてつかい◆にくいおにミそ◆をつけたとハ◆このことた
「この鉾ハ長すぎて使い難い。鬼味噌を付けたとハこの事だ」
鬼A「このは長すぎて使いにくい。「鬼味噌を付けた」[「失敗」を意味する「味噌を付ける」と掛けた。また、「鬼味噌」は「見掛け倒し」を意味する]とは正にこういうことを言うんだな」

おにゝかなぼうといふハつよい◆ことたとおもつたか◆かついて◆にけるの◆ハよほど◆たいぎだ
かさねて◆こんなお◆もいもの◆ハこしらへ◆ぬかよい◆人ミセ◆はかりて
ついに◆やくに◆たつた◆ことか◆ない
もんばんハ◆わりたけか◆かるくてよい
「鬼ゝ金棒と言ふハ強い事だと思つたが、担《かつ》いで逃げるのハ余程大儀だ」
「重ねてこんな重い物は拵《こしら》へぬが良い。人見セばかりで遂に役に立つた事が無い」
「門番ハ割竹《わりだけ》が軽くて良い」
鬼B「鬼に金棒」というのは強い事象徴だと思っていたが、かついで逃げるのはとても大変だ。
二度とこんな重い物は作らない方がいい。見栄えが良いだけで、一度も役に立ったことがない。
門番が持つのは、金棒ではなく、割竹ぐらいが軽くていいな」

【解説】

イヌ・キジ・サルは、それぞれの特性を生かした方法でに勝負を挑むのかと思いきや、思いっきりで切りかかっています。
武器があれば、キジでも十分に戦力になりますねヾ(๑╹◡╹)ノ"

イヌ背中から一刺し足元には頭と手だけになった、ちょっとだけ閲覧注意かもですねヾ(๑╹◡╹)ノ"

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立派な武器を持っていても、いざと言う時に使いこなせないというのは、当時の武士ディスってるように感じたのですが、考えすぎですかね。

というか、って、何も悪い事してないですよね。
みなさんがおっしゃるように、桃太郎一行は完全に押し込み強盗団ですよ。

というか、物語一番の山場なのに、桃太郎いないじゃん!!!
どこかで高みの見物か、このスキにお宝を探しに行ってるのでしょうか?

三つ目コーナー

股間にも金棒があるよヾ(๑╹◡╹)ノ"

イヌ食いちぎってもらおうか?ヾ(๑╹◡╹)ノ"

 

 

 

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