【要約】
桃太郎は節分を祝います。
蔵に鬼瓦を乗せるようになったのは、この桃太郎が始まりです。
桃太郎「福は内!」
北尾政美(きたおまさよし)画『桃太郎一代記』天明元[一七八一]年刊
桃太郎一代記 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。
【翻刻】【補足表記】【現代語訳】
もゝ太良セつふんをいわふ◆おにがしまよりたからもの◆をとりきたりしより◆ふつきとさかへけれハ◆あまたのくらの◆むねにお◆にかハら◆をく◆こと◆この◆とき◆よりはしまりぬ
桃太良、節分を祝ふ。鬼ヶ島より宝物を取り来たりしより、富貴《ふつき》と栄へけれバ、数多《あまた》の蔵の棟に鬼瓦置く事、此の時より始まりぬ。
桃太郎は節分を祝います。
鬼ヶ島から宝物を奪ってきたおかげで、桃太郎は裕福に栄えたので、たくさんの蔵を建てることができました。
そして、鬼ヶ島の鬼にあやかって、蔵のてっぺんに鬼瓦を置くようになったのは、この桃太郎から始まったことなのです。
ふくハ◆うち/\
「福ハ内/\」
「福は内、福は内!」
【解説】
結局、鬼瓦の由来の話だったという(笑)
鬼瓦と言っているのに、挿絵の蔵には描かれていないのは、作者と絵師が別の人だからなのでしょうね。
桃太郎が「福は内」とは言っても、「鬼は外」とは言わないのは、一応、鬼には感謝してるのでしょうかね?
『桃太郎一代記』おしまい。
三つ目コーナー
僕は節分《せつぶん》より接吻《せっぷん》がいいなヾ(๑╹◡╹)ノ"
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