主人公は鼻毛さん　～『金草鞋』冒頭　その３～ - うきよのおはなし～江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ～

いよいよ、今回から本文に入りますヾ(๑╹◡╹)ﾉ"

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※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。
金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション

前回、前々回で出てきた変体仮名を〇で囲みました、復習ですヾ(๑╹◡╹)ﾉ"

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今回ピックアップしたのはこの３文字ヾ(๑╹◡╹)ﾉ"

よく出てくる変体仮名なので、覚えておこうぜヾ(๑╹◡╹)ﾉ"

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【原文】

▲仕手《して》罷《まか》り出たる者ハ、ずんと奥の山家の者で御座る。
我等《われら》狂歌執心《きやうかしうしん》で御座れバ、狂名を鼻毛の延高《のびたか》と申して、恐らく田舎でハ我等に続く者ハ御座るまい。

【現代語訳】

▲主役　さあ、ここに登場いたしました私めは、とても山奥の家に住む者でございます。
私は狂歌が好きで好きで仕方なく、ペンネームを鼻毛延高《はなげののびたか》と言いまして、おそらくこの田舎では私に続くような狂歌好きはいないと思われます。

【解説】

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登場人物紹介の部分に続いて、狂言本のような書き方になっています。

主人公の、「鼻毛延高《はなげののびたか》」という名前の元になっている言葉は「鼻毛を伸ばす」で、「女に夢中になる」という意味ですヾ(๑╹◡╹)ﾉ"

狂歌とは、五・七・五・七・七で形成される、風刺や滑稽味を重視した短歌です。

三つ目コーナー

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