うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

江戸の銭湯へ その1 ~『金草鞋』初編より~

『金草鞋』初編続き鼻毛延高千久羅坊馬喰町宿屋に着いた所からです。

使用した画像落書きだらけだったので、ある程度は修正しましたが、赤いリップの落書きはなるべく残しましたヾ(๑╹◡╹)ノ"

字が細かくてビッシリで読みにくいので、三回に分けますね。

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※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。
金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション

諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション

翻刻

ばくろてうのやとにつき
ふたりハそのまゞせんとうへ
ゆきけるにゑどはじ◆めてのものどもかつてを
しらねバ女ゆのかたへ◆ずつとはいり入らんと
ばんとう見つけて
もし/\こゝハ女ゆだから
そこをあけてあちらのゆへ
お出と男ゆのかたへゆく出口を
をしゆるに戸かしまりてあるゆへ
しれずふたりハゆをくむくちの
あいていゐるところをそことこゝろ
四つばいになつてそこをくゞり
ずつと出た所かゆやのたい
どころめしたき女がかまを
あらつてゐるところへふたり
まるはだかにてずつといできよろ/\
しながらこれハはあミちかちがつたんべい
わしどものつつはいるゆさあどつちへ
いき申すといふに三すけ見てとほうも
ない人だゆやへきてゆへハとふいくたア
おかしいそのゆくちをくゞりてそつちらへ
出なせへといはれてこりやはあまた
そこさあくゞるべいかとやう/\のことにて
男ゆのかたへ出るとさきへはいる人

【現代語表記】

馬喰町《ばくろちょう》の宿に着き、二人はそのまま銭湯へ行《ゆ》きけるに、江戸初めての者共勝手を知らねば、女湯の方《かて》へずっと這入《はい》り入《い》らんと、番頭見つけて、
「もしもし、ここは女湯だから、そこを開けてあちらの湯へお出」
と男湯の方へ行く出口を教ゆるに、戸が閉まりてある故《ゆえ》知れず、二人は湯を汲《く》む口の開いている所をそこと心得、四つ這《ば》いになってそこを潜《くぐ》り、ずっと出た所が湯屋の台所、飯炊《めした》き女が釜《かま》を洗っている所へ二人丸裸にてずっと出で、きょろきょろしながら、
「これは、はあ、道が違ったんべい。ワシ共《ども》のつっ入る湯さあどっちへ行《い》き申す」
と言うに、三助《さんすけ》見て、
「途方も無い人だ、湯屋へきて、湯へはどう行《い》くたあ可笑《おか》しい。その湯口を潜りてそっちへ出なせえ」
と言われて、
「こりゃ、はあ、またそこさあ潜るべいか」
と漸《ようよ》うの事にて男湯の方《かた》へ出ると、先へ入る人、

【現代語訳】

鼻毛延高《はなげののびたか》千久羅坊《ちくらぼう》馬喰町《ばくろちょう》宿屋に着くと、そのまま銭湯に行きました。
しかし、二人江戸が初めてで、よく分かっていないので、うっかり女湯の方へ入って行こうとしました。それを銭湯番頭が見つけて、
「もしもし、ここは女湯だから、そこのを開けて、あちらの男湯の方へ行ってくだされ」
と、男湯への出口を教えました。
しかし、が閉まっていたのでそこが出口だと分からず、二人湯口[湯を汲む口が開いている所]出口だと思って、四つん這いになってそこをくぐると、銭湯台所にひょこっと出ました。
飯炊き女を洗っている所へ、ひょこっと出てしまった二人は、素っ裸できょろきょろしながら、
「ありゃあ、を間違えたべ。ワシらが入る湯船へはどっちへ行ったらよいですか?」
と聞きました。三助《さんすけ》[銭湯の男性従業員]がこの様子を見て、
「とんでもない人たちだ。銭湯へきて湯船へはどう行くか聞くとは、おかしいったらありゃしない。そっちの湯口をくぐって、男湯の方へ出なされ」
と教えました。二人は、
「こりゃまた、同じような所をくぐるんだべか」
とやっとのことで男湯の方へ出ると、~

【解説】

今のようにお湯が出る蛇口シャワーなどないので、湯口の中にいる男性従業員お湯を汲んでに渡していました。
湯口の中は、男湯の湯口女湯の湯口とつながっています。
この銭湯湯口の中台所になっていたようでね。

挿絵に描かれているのは、洗い場の所で、湯口は描かれていないので、参考画像をどうぞヾ(๑╹◡╹)ノ"
この狭い所を四つん這いになって二人は入っていきました。

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賢愚湊銭湯新話 : 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション

湯口の中の様子はこんな感じです。

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三つ目コーナー

も今から間違えて女湯へ行ってくるよヾ(๑╹◡╹)ノ"

捕まって二度と帰ってこれなくなれヾ(๑╹◡╹)ノ"

 

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