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江戸の銭湯へ その3 ~『金草鞋』初編より~

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この場面の最後は客たちのセリフ部分をヾ(๑╹◡╹)ノ"

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※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。
金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション

諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション

翻刻

男「コリヤア旦那ハとんだ御痩《おや》せなさつた。どふでも女の思ひで御座りヤせう」
「イヤ、そうでもねへ。たゞしハ、掛け取りの思ひだもしれねへ」

番頭「今の二人ハ田舎者だそふな。『二階へお出なせへ』と言つたら、『二階にも湯がありますか』と言ひやした」

「番頭さん、膏薬《かうやく》をくんな。銭ハ明日持つて来やせう」

「ちとどこぞへ出掛けたいと思つても、私《わたくし》が所の嚊衆《かゝし》は兎角《とかく》ちつとの間も私《わたし》を離さねへから困り果てます」

【現代語訳】

三助「これはまた旦那はとてもお痩せになりましたな。おそらく原因でございましょう」
男A「いや、そういうわけではねえ。たぶん、借金取り原因かもしれぬ」

番頭「さっきの二人本物の田舎者だそうだ。『二階へお上がりなされ』と言ったら、『二階にも湯船があるんですか?』と言いました」
男B番頭さん膏薬《こうやく》をください。お代明日持って来ますから」

男C「ちょこっとどっかへ出掛けたいと思っても、私の妻はとにかく少しの間もを離してくれないから困り果てております」

【解説】

番台「はみがき しばらく香」と書かれたがありますが、当時の歯磨き粉「○○香」というがよくつけられていたので、「しばらく香」歯磨き粉の名称でしょう。

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火鉢に吊してあるのが膏薬でしょうかね?
毎日来て顔見知りなので、ツケで買えるのでしょう。

もちろん、銭湯二階湯船は無く、あるのは休憩所ですヾ(๑╹◡╹)ノ"
二階の様子も参考画像でどうぞヾ(๑╹◡╹)ノ"

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賢愚湊銭湯新話 : 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション


武士の姿も見えますね。

ちなみに、銭湯の男性従業員の事を「三助」と言うのは、堂々と女性の裸を見る事が出来るから「助平さん」→「助さん」→「さん助」→「三助」とのことですヾ(๑╹◡╹)ノ"(諸説あります)
※「三助」や前回出てきた「飯炊き女」という言葉は、現在では差別用語とされる場合がありますので、ご注意ください。

次のページから二人は江戸の町に繰り出すのですが、どうしましょ?続けます???

三つ目コーナー

助平さんって聞こえたけど、の事呼んだ?ヾ(๑╹◡╹)ノ"

 

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