うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

⑨化物夜更顔見世【再読】

 

【前回までのあらすじ】

 ⼤⼊道は、悪巧み⾒逃してもらう代わり⼆⼈の⼦供(姉・お六、弟・ちょろけん⼩僧)⽩猿差し出します。

 お六⽩猿の付き⼈与四郎恋仲になったのですが、お六には川太郎という許婚がいて、⼤⼊道川太郎から⽀度⾦受け取ってしまっています。

 川太郎⽀度⾦返せお六⾃由の⾝になると考え、与四郎欲庵という藪医者から返す当ての無い⾦借ります。

 お六野良狐の家忍び込み⼤⾦が⼊った包み盗み出しますが。。。

f:id:KihiminHamame:20210831170621j:plainf:id:KihiminHamame:20210831170627j:plainf:id:KihiminHamame:20210831170633j:plainf:id:KihiminHamame:20210831170638j:plain

f:id:KihiminHamame:20210831171001j:plainf:id:KihiminHamame:20210831171006j:plainf:id:KihiminHamame:20210831171012j:plainf:id:KihiminHamame:20210831171017j:plain

※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。
化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (10ページ目です)
※画像は拡大できます。

【原文】

欲庵ハ、与四良に貸した金、約束に済まぬ故、「お六を連れ帰り、女房《にようぼう》にせん」と、色/\難題を言ゝて、与四良を手込めに打擲《てうちやく》[ちょうちゃく]するに、お六、「こゝぞ金の出し所」と「その金、こゝに」と、いつぱし落ちを取る気にて、盗み置いたる袱紗包みを開けて出《いだ》せば、金にハあらで玉「/\盗みをすれバ[~あらで玉。たまたま盗みを~]、金でハ無く、でかい玉だ」と、腹立ち紛れに放り出したを、後ろに窺《うかが》うちょろけん、そつと取り、
「これこそ、野良狐が大切にする名玉《めいぎよく》。これさへ持つていれバ、木《き》の葉も小判と化ける奴だ」
と、ちょろけん、催促《さそく》の六十四両、耳は揃わずとも、後ろからバラ/\/\。

お六、首を縮めて詫び言、詫び言する故、とんだいゝ女に見えやす。

「お六や、てめヱ、いつでも謝り詰めがいゝゼ。首が本当だから嬉しい」

お六、肝を潰し、一間を見れば、ちょろけん小僧、
「これ姉御、俺が目を見さつセヱ/\」
と、味な目をする。

「どうしてその六十四両が今の間に出来たのだ。どふも合点がいかねヱ。取らずハなるまい」

【現代語訳】

 欲庵は、与四郎期限までにを返せなかったので、「お六を連れて帰り女房にしよう」と、色々と無理難題を言って、与四郎ボコボコにリンチします。
 お六は、「ここがを出すタイミングじゃ」と、「そのお金はここにあります」と、いっちょまえに千両役者気取りで、盗んでおいた袱紗包みを開けて出します。
 すると、に入っていたのはではなくでした。
たまたま盗みをしたら、たまたまだけにではなくデカい玉だったとは」
 と、お六が立つままに放り投げました。
 後ろ隠れ様子うかがっていたちょろけん小僧は、この玉をそっと取り
「これこそ、野良狐大切にしている有名な玉ではないか。これさえ持っていれば、木の葉小判化けるという」
 と、玉の力木の葉催促されている六十四両変え、元々葉っぱだからきちんと束ねられてはいないけれども、そんなことは構わず後ろからバラバラ撒くのでした。

 お六縮め謝るので、とてもいい女見えます。

与四郎お六よ、お前はずっと謝り続けているのがいいぜ。
 人と同じ長さになって嬉しいもの」

 急に小判が出てきたので、お六ビックリして後ろの小部屋を見ると、そこにいたのはちょろけん小僧
 ちょろけん小僧は、「これ、お姉さま俺の目ご覧なせえ」と言って、「上手いことやってやりました」というするのでした。

欲庵「どうしてその六十四両一瞬用意できたのだ?
 さっぱり納得いかないが、受け取らないわけにはいかない

「金」「玉」って同じような場所書かれているから、なんだか勘違いしちゃったヾ(๑╹◡╹)ノ"

うるさい。

【解説】

 ここぞとばかりに盗んだ袱紗包みを出すお六

 お六与四郎暴行を加えられる出せいいのに(笑)

 自分に酔ってちょっと芝居がかったことをしようとしてるのが面白いです。

 ところが入っていたのはではなくて玉。

 お六恐縮してを引っ込めて、普通の人の首同じ長さになってしまいます。

 お六顔自体美人さんなのですね♪

f:id:KihiminHamame:20210831172604j:plain

 それにしても、ろくろ首って長さ自在調整できるのですね(笑)

 「お六や、てめえ、いつでも謝り詰めいいぜ。本当だから嬉しい

 なんて、こんな修羅場でなに呑気なこと言ってるんでしょうか、与四郎は。

 お六考え直した方がいいのでは(笑)

 ちょろけん小僧お六同様にちょっと芝居がかっています(笑)

 挿絵では、はどこにも描かれていなくて、ちょろけん小僧ウチワであおいで木の葉小判変えていますね。

f:id:KihiminHamame:20210831172938j:plain

 というか、どこから持ってきた、その木の葉(笑)

 借金取り「耳を揃えて返せ!」とよく言いますが、それを踏まえ「耳は揃わずとも」シャレています。

 六十四両を出されてしまっては、欲庵も渋々受け取らないわけにはいきません。

 お六女房にするという策略あと一歩のところで成功しませんでした。

 これでハッピーエンドかと思いきや???

【三つ目からの挑戦状~くずし字クイズ(前回の答え)】

f:id:KihiminHamame:20210829160203j:plain
f:id:KihiminHamame:20210831173011j:plain

【三つ目からの挑戦状~くずし字クイズ(正解は次回)】

f:id:KihiminHamame:20210831173041j:plain

ヒント

f:id:KihiminHamame:20210831173055j:plain

 

◆インフォメーション

※北見花芽の中の人も少しだけ担当しています。

※北見花芽の中の人も少しだけ担当しています。

北見花芽愛用のくずし字辞典です。

 

◆北見花芽のほしい物リストです♪ 

f:id:KihiminHamame:20171119223122j:plain 

いただいた商品のレビューはこちら♪   

◆北見花芽 こと きひみハマめ のホームページ♪

f:id:KihiminHamame:20171108164138j:plain

◆拍手で応援していただけたら嬉しいです♪
はてなIDをお持ちでない方でも押せますし、コメントもできます)

web拍手 by FC2

◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪

にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ
にほんブログ村 


江戸時代ランキング

◆よろしければ はてなブックマーク もお願いします♪ バズりたいです!w