(自分で勝手に部屋を掃除するホウキ)
新日本古典籍総合データベース
※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0)
※画像は拡大できます。
【原文】
廿二日朝は、納戸の内より棕櫚帚《ししろはうき》一本、自《おの》づから居間に出し、間の内を細かに掃《は》き回りしと也。
「朝には相應の化け物」も笑ひぬ。
其の夜は、臺所の方にて掛け声する様《やう》に鳴り響きしと也。
【現代語訳】
七月二十二日の朝は、納戸の中から棕櫚箒《しゅろぼうき》が一本、自分で勝手に居間に出て来て、部屋の中を細かく掃き回りました。
平太郎は、「いかにも朝にふさわしい化け物」と笑いました。
その夜は、台所の方で掛け声のような音が響き渡りました。
【解説】
朝からホウキが独りでに掃除を始めますが、以前の唐臼のように本当に掃けていたかどうかは疑問ですね。
kihiminhamame.hatenablog.com
今回も全く実害がないので、平太郎も余裕の笑いです。
夜の掛け声はこれまた意味不明ですが。
お~でか~けで~すか~?レレレのレーヾ(๑╹◡╹)ノ"
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