(部屋が曇って闇のようになる)
新日本古典籍総合データベース
※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0)
※画像は拡大できます。
【原文】
廿七日の昼の頃、居間の内、曇るが如くにて、次㐧/\に闇の如くなりしが、程無く赤く成りて、輝く様《やう》になりぬ。
後は直物《ひたもの》黒白打ち変わりて、目眩《めくるめ》く様《さま》に覚えしと也。
夜に入りてハ、門の内、拍子木の音聞こえ、又は、蚊帳《かや》の内に、女の声聞こえける。
然《さ》れども、全て形は無し。
【現代語訳】
七月二十七日の昼頃、居間の中が曇ったようになり、徐々に闇のようになりましたが、すぐに赤くなって、輝いているようになりました。
それから、ひたすら、暗くなったり、明るくなったりして、平太郎は目がチカチカしました。
夜になると、門の中で拍子木の音が聞こえ、また、蚊帳《かや》の中で女の声が聞こえました。
しかし、どちらもその姿は見えませんでした。
【解説】
昼は目を攻めて、夜は耳を攻める作戦ですか。
嫌なことは嫌ですけど、今回のは地味ですね。
次回に期待しましょう。
【三つ目からの挑戦状~くずし字クイズ(前回の答え合わせ)】
【三つ目からの挑戦状~くずし字クイズ(正解は次回発表)】
◆インフォメーション
※北見花芽の中の人も少しだけ付録CDで担当しています。
※付録CDに『武太夫物語絵巻』(『稲生物怪録』)が収録されています。
北見花芽愛用のくずし字辞典です。
◆北見花芽のほしい物リストです♪
◆北見花芽 こと きひみハマめ のホームページ♪
◆拍手で応援していただけたら嬉しいです♪
(はてなIDをお持ちでない方でも押せますし、コメントもできます)
◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪
◆よろしければ はてなブックマーク もお願いします♪
多くの方に読んでいただきたいので、少しでも拡散してくださるとありがたいです。