(部屋の中が虚無僧だらけになる)
新日本古典籍総合データベース
※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0)
※画像は拡大できます。
【原文】
廿八日の夜にハ、遥かに尺八の音聞こえ、程無く虚無僧《こもそう》と見えて、地を踏みもせで、家内に入り来たりぬ。
其の後は、同じ様《さま》の虚無僧打ち續きて、数多《あまた》入り来たりし程に、居間の中一圓に虚無僧となりつゝ、平太郎臥したに傍《かたへ》に皆、寝《いね》てありける。
夜明ケて後は、其の跡も見えず。
【現代語訳】
七月二十八日の夜には、はるか遠くに尺八の音が聞こえ、間もなく虚無僧《こむそう》が地面を踏みもせずに、すーっと家の中に入ってきました。
それから、同じような虚無僧が続いて、たくさん家の中に入ってきました。
居間中が虚無僧だらけになって、平太郎が寝ている側で、虚無僧はみんな一緒に寝ていました。
夜が明けてからは、虚無僧がいた痕跡すらありませんでした。
【解説】
どんなに脅かしても平太郎はスルーして寝てしまうので、化け物も一緒に寝る事にしたみたいですw
しっかし、部屋中に虚無僧はかなりむさ苦しいですねw
【三つ目からの挑戦状~くずし字クイズ(前回の答え合わせ)】
【三つ目からの挑戦状~くずし字クイズ(正解は次回発表)】
◆インフォメーション
※北見花芽の中の人も少しだけ付録CDで担当しています。
※付録CDに『武太夫物語絵巻』(『稲生物怪録』)が収録されています。
北見花芽愛用のくずし字辞典です。
◆北見花芽のほしい物リストです♪
◆北見花芽 こと きひみハマめ のホームページ♪
◆拍手で応援していただけたら嬉しいです♪
(はてなIDをお持ちでない方でも押せますし、コメントもできます)
◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪
◆よろしければ はてなブックマーク もお願いします♪
多くの方に読んでいただきたいので、少しでも拡散してくださるとありがたいです。