うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

当ブログは広告・PR・アフィリエイト等を含みます。

⑤『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」

当ブログは広告・PR・アフィリエイト等を含みます。

 

 

 続きです、さて、佐左衛門鹿之助亡くなったことを知らずお殿様挨拶にいきますが?

 初めてのみなさま、ちゃんと、下の方に現代語訳解説がありますのでヾ(๑╹◡╹)ノ"

     f:id:KihiminHamame:20220317174851j:plainf:id:KihiminHamame:20220317174855j:plain
     f:id:KihiminHamame:20220317174859j:plainf:id:KihiminHamame:20220317174904j:plain
     f:id:KihiminHamame:20220317174908j:plainf:id:KihiminHamame:20220317174912j:plain
※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。
男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション

【原文】

早朝より身拵《みごしら》へ、登城《とうじやう》して、佐右ヱ門 相果《あいは》てし様子、涙ながらに申しあへれば、大守《たいしゆ》は、「其の方留守の内、鹿之助が死去《しきょ》の事、定め無きは浮世 成《なり》」と涙汲《なみだぐ》みての御挨拶《ごあいさつ》、佐左ヱ門飲ミ込まず、夜前も慥《たし》かに逢ひし由、大守も御不審なされ、鹿之介が部屋へ立ち入り、御覧《ごらん》あれば、仏壇《ぶつだん》には燈《ともしび》幽《かす》かに掲《かゝ》げ、新しき位牌《ゐはい》も常香《じやうかう》の煙《けぶり》に燻《ふす》ぼり、前に備《そな》へし灵供《れうぐ》の飯《いひ》、半《なか》バ喰《く》いさし有るを、佐左ヱ門は口開いて指し當たりての歎き、座中の人も袖を絞り、「何が常無き世の中」と、御前にて髻《もとゞり》切り、鹿之介が骨《こつ》を持ち、高野山に上り、印《しるし》の石に碑の銘《めい》切《き》り付《つ》け、片原《かたはら》に庵を結《むす》び、手馴れぬ業《わざ》も「亡き人の為《ため》」と、まんまと娑婆《しやば》の苦《く》を抜けて、気散じな住居《すまゐ》、賢い人は羨《うらや》むべし。

【現代語訳】

 佐左衛門は、早朝から身支度をして、へ行きました。
 父佐右衛門亡くなったことを、ながらに申し上げると、お殿様は、
お前留守の間に、鹿之助亡くなった無常なこの世の中だ」
 とぐんでおっしゃいました。
 佐左衛門理解することができず、昨夜も確かに鹿之助会ったことを申し上げると、お殿様不思議お思いになり、鹿之助部屋に入って、様子ご覧になりました。
 仏壇には灯明がかすかに灯され、新しい位牌線香に燻《いぶ》され、霊前に供えられた料理は、半分食べかけであったのを見て、佐左衛門開けたまま、しばらく嘆きました。
 その場にいた人たちで濡らし、「どうしてこんなに無常な世の中なのか」と、佐左衛門お殿様チョンマゲ切り鹿之助の遺骨を持って高野山に上りました。
 佐左衛門鹿之助墓石文字を刻み付け、そばに小屋を建て、「亡くなった鹿之助のため」と、慣れない仏道修行に励みました。
 うまく俗世間苦労を抜け出して、気苦労の無い生活を手に入れた佐左衛門のことを、賢い人はさぞかしうらやましく思う事でしょう。

【解説】

 鹿之助亡くなったという現実目の当たりにし、無常を感じた佐左衛門出家して高野山鹿之助冥福を弔う生活を送ることになりました。

 佐左衛門食べたのはお供えの料理だったのですね。。。

 ここでおしまいかと思いきや、はまだ続きます。

 修行ハゲもうかなヾ(๑╹◡╹)ノ"

 

 

 

 

◆北見花芽のほしい物リストです♪ 
まだまだバレンタインヾ(๑╹◡╹)ノ"

f:id:KihiminHamame:20171119223122j:plain 

いただいた商品のレビューはこちら♪   

◆インフォメーション

※北見花芽の中の人も少しだけ付録CDで担当しています。
※付録CDに『武太夫物語絵巻』(『稲生物怪録』)が収録されています。

北見花芽愛用のくずし字辞典です。

 

 

◆北見花芽 こと きひみハマめ のホームページ♪

f:id:KihiminHamame:20171108164138j:plain

◆拍手で応援していただけたら嬉しいです♪
はてなIDをお持ちでない方でも押せますし、コメントもできます)

web拍手 by FC2

◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪

にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ
にほんブログ村 


江戸時代ランキング

◆よろしければ はてなブックマーク もお願いします♪ 
 多くの方に読んでいただきたいので、少しでも拡散してくださるとありがたいです。