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[7]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、姫君を嵌める~

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御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。

【原文】

「誠は偽りならず。
 斯《か》ゝる者を都に置きて何《なに》かせん。
 如何《いか》にも失ふべし」
 とて、一寸法師に仰《おほ》せ付けらるゝ。
 一寸法師申しけるハ、
「私《わらハ》が物を取らせ給ひて候ふ程《ほど》に、『兎《と》に角にも計らへ候へ』とありける」
 とて、心の内に嬉しく思ふ事、限り無し。
 姫君ハ只夢の心地して、呆れ果ゝてぞ御座《おハ》しける。
 一寸法師
「疾《と》く/\」
 と勧め申せば、闇へ遠く行く風情にて、都を出て、足に任せて歩み給ふ。

【現代語訳】

「しっかり証拠があるから、言い逃れはできませんなあ。
 こんな者置いておけません。
 どこへでもやっておしまいなはれ」
 と、宰相殿一寸法師申し付けました。
 一寸法師は、
お姫はんワイの物取ってしもうたんで、宰相はんは、『は煮るなり焼くなり、一寸法師好きなようにしなはれ』とおっしゃってはります」
 と姫君に厳しく告げますが、心の中ではとても嬉しく思っているのでした。
 姫君が分からず、ただのような心地ボーっとしていらっしゃいます。
 一寸法師が、
早よ早よ
 と急《せ》き立てるので、姫君は、闇のような遠い場所へでも行くような様子で、を出て、足の向くままお歩きになりました。

【解説】

 宰相一寸法師策略に見事にハマって、姫君勘当してしまいます。
 一寸法師は、宰相の性格熟知して、こんな策略実行したのでしょうね。
 しかも、寝起きボーっとしている姫君に、考える隙を与えない素早い行動
 まんまと姫君連れ出すことに成功した一寸法師、はてさてどこに向かうのか。

 そもそも、コツコツ貯めることができて、茶袋に出し入れできるお米って、生米ですよね。。。
 姫君が、一寸法師から生米を奪ってむさぼり食うなんてことは、さすがにないでしょうから、宰相も、もう少し冷静になれば、だまされなかったでしょうに。。。

 

 ボリボリ、え? 生米って普通は食べないの???

 

 

 

 

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