妖怪雪濃段 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。
【原文】
見越大坊主、此処彼処《こゝかしこ》に現れ、往来を驚かす。
「何と愚僧《ぐそう》が一流の化け様《やう》を見たか。
あゝ、つがもない」
「舐めてやらふ」
「そりや、話の大坊主めが出たハ」
「あゝ、怖や/\/\」
里人、気を失ふ。
案山子《かゝし》、化ける。
【現代語訳】
見越大坊主は、あちらこちらに現れ、通行人を驚かします。
見越大坊主
「どうだ、ワシの自慢の驚かし方を見たか。
ああ、つがもない[市川団十郎の決めゼリフ。「バカバカしい」「つまらない」の意]。
舐《な》めてやろうか」
里人A
「うわあ、噂の大坊主が出た!」
里人B
「ああ、怖い、怖い、怖い」
里人[村人]は気を失いました。
案山子《かかし》も化けています。
【解説】
見越大坊主は、首を伸ばして人を見越すという得意技で、里人を驚かします。
どうやら、化け物が出る噂を流して、坂田金平をおびき寄せようという作戦のようです。
弓矢を引く一本足の案山子の化け物が、地味に物騒ですね。
僕も首を伸ばせるよ~ヾ(๑╹◡╹)ノ"
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