妖怪雪濃段 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。
【原文】
「いやも、化け物で此の頃ハ一つ往来が御座らぬから」
「昨夜《よんべ》も甚五郎と庄屋殿が見て、絶入《ぜつじ》し召さつたげな」
「何でも大きな坊主だそうな」
金平、傍らの酒屋へ立ち寄り、酒を強《したゝ》か呑《の》ミ、里人の話を聞く。
金「小僧、一重《いちじう》ばかり貸してくれ」[?]
「アゝ、おつかない事だ」
「寄るも集《たか》るも、化け物の気味の悪い話」
【現代語訳】
里人A
「いやもう、化け物が出るせいで、最近は通行人が全くござらん」
里人B
「昨夜も甚五郎と庄屋殿が化け物を見て、気を失ったそうな」
里人C
「なんでも、大きな坊主の化け物だそうだ」
坂田金平は、そこにあった酒屋に立ち寄り、酒をいっぱい吞みながら、里人の話を聞きました。
坂田金平
「小僧、この盃では小さいから、もっと酒が入る重箱でも貸してくれ」[?]
小僧[丁稚《でっち》]A
「ああ、恐ろしい事だ」
小僧B
「みんな集まってするのは、化け物の気味の悪い話ばかりだ」
【解説】
化け物の思惑通り、化け物が出るという噂が、坂田金平の耳に入ります。
また酒を飲んでいる金平ですが、この頃は、酒飲みは豪快で肯定的なイメージだったんでしょうね。
ちなみに、前回気絶していた里人は、甚五郎と庄屋殿だと判明しました(笑)
僕は蚊の目玉酒をいっぱい吞みたいなあヾ(๑╹◡╹)ノ"
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