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[8]怪談「牡丹灯籠」(『伽婢子』より)~翁の話を聞いて荻原は恐ろしくなりました~

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『伽婢子《おとぎぼうこ》』[浅井了意作、寛文六(一六六六)年刊]巻三の三「牡丹灯籠」
国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 
新日本古典籍総合データベース

【原文】

 今、汝《なんぢ》ハ、幽陰氣《ゆういんき》の霊と同じく座して、是を知らず。
 穢《けが》れて邪まなる妖魅《ばけもの》と共に寝《ね》て、悟《さと》らず。
 忽《たちま》ちに真精《しんセい》の元気《げんき》を耗《へ》らし盡しくして、性分《せいぶん》を奪《うバ》ハれ、禍《わざハひ》来たり、病《やまひ》出侍らバ、薬石《やくせき》鍼灸《しんきう》の及ぶ所に非ず。
 傳尸癆瘵《でんしろうさい》の悪証《あくしやう》を受け、まだ萌え出る若草の年を老《を》い先長く待たずして、俄《にハ》かに黄泉《よみぢ》の客《きやく》となり、苺《こけ》の下に埋もれなん。
 諒《まこと》に悲しき事ならずや」
 と言ふに、荻原初めて驚き、恐ろしく思ふ心付きて、有りの儘《まゝ》に語る。
 翁聞きて、
万寿寺《まんじゆじ》の辺《ほとり》に住むと言はゞ、其処《そこ》に行《ゆ》きて尋ね見よ」
 と教ゆ。
 荻原《おぎハら》、其れより五条を西へ万里小路《までのこうぢ》より此処彼処《こゝかしこ》を尋ね、堤の上、栁の林に行《ゆ》き廻《めぐ》り、人に問へども知れる方無し。

【現代語訳】

 今、荻原殿陰気に満ちた幽霊一緒座っているのに、このことを知らない
 穢《けが》れて邪悪な化け物一緒寝ているのに、気づいていない。
 たちまち活力消耗し尽くし、精力奪われ不幸見舞われるじゃろう。
 病気になっても、鍼灸《しんきう》治ることはないじゃろう。
 結核のような悪い病気になり、まだ生え出た若草のような年齢なのに、重ねるのを待つことなく、すぐに黄泉《よみ》の国へと旅立ち[亡くなってしまい]苔《こけ》の下[墓の下]埋もれることになるじゃろう。
 なんとも悲しいことじゃ」
 と言いました。
 荻原はこのことを聞いて初めて驚き恐ろしく思い始めて、ありのまま全て語りました。
 お爺さん聞いて、
万寿寺の辺り住んでいる言っているのなら、そこに行って尋ねてみなされ」
 と教えました。
 荻原は、それから五条西行き万里小路《までのこうじ》からアチコチ尋ねて、堤の上柳の林歩き回り色んな人聞いたのですが、女のこと知る者いませんでした。

【解説】

 このままだと死んでしまうという、お爺さんの話聞いて、やっと正気戻ってきた荻原さん

 お爺さんの教え従って女の住居探しに行くのですが、はてさて。

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