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[9]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~

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『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」
国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 
新日本古典籍総合データベース

【原文】

 傍らを御覧有るに、人の屍《かばね》山の如く積ミ上げ、中にハ未だ生/\しき有れバ、曝《しや》れたる骨等 夥《おびたゞ》しく、手足を引き抜きたる様《やう》なる死骸有れバ、首の無き骸《むくろ》も有り。

 其の臭き事、例ふるに物無し。
 義公様も其の臭気の甚《はなハ》だしきに、御鼻を覆ひ給へ、彼方此方《あちこち》と御覧有るに、此方《こなた》にハ女子の骸ばかり累《るい》/\と積ミ上げ有り。
 又、正面宮居の前《まい》にハ、凡《およ》そ長さ壱尺弐三寸も是有ると思しき剱を飾り、征代将軍万代不易《せいだいしやうぐんばんだいふえき》と言ふ八字の大額を掛け、左右に供物を供へし躰《てい》、宛《さなが》ら日数経ちし躰とハ見へず。
「余りの不思議」と思し召しけれバ、御手を掛けられ備へし餅等探り見給ふに、柔らかにて只今捧げし躰なれバ、愈《いよ》/\怪しみ思し召し、社《やしろ》の扉、開き掛ゝりて有りけれバ、容赦《やうしや》無く引き開け給ふに、内に白髪の老人目を閉じて経文を唱へて居たり。
 義公様、御聲を懸ヶさセられ、
「汝《なんじ》ハ是、何者なるや。
 斯《か》ゝる所に一人、何を致し居《お》るや。
 定めて変化の物なるべし。
 凡そ天下に住む者として、時の将軍の御威光を慕へ来たつて、其の徳を慕ふに、斯かる洞穴の奥に住家を為《な》す事、是、何事ぞや。

【現代語訳】

 義公様[黄門様]ご覧になると、人の死体のように積み上げられていました。
 にはまだ生々しい死体白骨となった死体、手足を引き抜かれたような死体首の無い死体などがたくさんありました。
 その臭いことといったら、たとえようがありませんでした。
 義公様その臭いとてつもないので、覆《おお》いになられてあちこちご覧になると、女子の死体ばかりが積み重なっている所もありました。
 また、正面の社殿の前には、長さがだいたい一尺二、三寸ぐらい[約35~40センチ]あると思われる剣が飾られ、征夷将軍万代不易《せいいしょうぐんばんだいふえき》征夷大将軍の威光は永遠に続く]という八文字が書かれた大きな額がかけられ、左右には供えられてからそれほど時間経っていないように見えるお供え物がありました。
 義公様は、「あまりにも不思議だ」とお思いになり、供えられた餅お取りになってお調べになると、柔らかくたった今供えられたようでした。
 義公様はますます不思議お思いになり、社殿の扉開きかかっていたので、容赦なく引き開けになられると、には白髪の老人閉じお経唱えていました。

 義公様おかけになり、
お前何者だ。
 こんな所一人何をしておるのだ。
 きっと化け物に違いない。
 天下に住む者全て時の将軍ご威光従い、その恩恵得ているというのに、誰の目も届かないこんな洞穴の奥住居を構えるとは、一体、どういうことだ。

【解説】

 死体だらけの社殿の中にいる白髪の老人が、どうやら八幡知らずの化け物のようですが、はてさて、その正体は?

 要するに黄門様は、八幡知らずの老人が、徳川幕府の管理下にない状態であるということにお怒りになっているわけです。

  うわあ、なんかすごい臭いがする!!!

 ごめん、好物ドリアンのシュールストレミング乗せ食べてたのヾ(๑╹◡╹)ノ"

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