この話を取り上げる際、今回使用した写本以外にも、ほかの『義公黄門仁徳録』の写本をいくつか見たのですが、どれも今回紹介した写本とほぼ同じ文章でした。
ただ、今回使用した写本は、ほかの写本と比べて誤字が多かったですが(笑)
※こういうブログ等で使用できる写本には制限があるので、誤字が多い写本を使わざるをえなかったのですよヾ(๑╹◡╹)ノ"
ところが、明治時代に『水戸黄門仁徳録』というタイトルに改めて出版されたものは、今回紹介した写本と内容はほぼ同じなのですが、別系統の写本を使用したのか、出版の際に書き直したのか、今回紹介した写本に比べて、文章がだいぶ分かりやすくなっています。
実は、明治時代の『水戸黄門仁徳録』では、老人のセリフで死骸について述べられているのです。
その個所を読んで、このお話は完結ということにしましょう。
【現代語訳】
「黄門よ、そんなに気性を荒くなさるな。
最初からお前がここに来ることは、とっくに知っておった。
そもそも、ここは人間の世界ではない。
かといって、中有《ちゅうう》[死んでから次の生を受けるまでの間]というわけでもない。
しかし、なかなか人間が簡単に来れるようなところではない。
それに、この死骸の事情は皆、神の仕業であって、普通の人間には到底理解できることではない。
ああ、お前は天下の賢人[徳のある人]である。
とはいえども、その賢を得意になって示してしまうと、賢人ではなくなり、ただの傲慢《ごうまん》な心の人になってしまう。
傲慢な心は神々が嫌うことである。
よくよく、慎重に行動なさい。
ワシは人々の善悪を天に報告する神で、ここが自分の住む地である。
毎日のように天に上る事、八百六十三回で、ここは人に危害を与える魔所ではない。
それでもワシを怪しいと思うのなら、たとえ天下の副将軍であろうとも、すぐさまワシの力をはっきりと思い知らせてやる。
早くこの場所を立ち去るのだ」
「我ハ人の善悪を天に訴ふるの神にして」とあるように、やっぱり老人も神のようです。
そして、肝心の死骸の件は、「全て神の仕業で、一般人に言っても分かるはずないわ」と、説明してくれませんでした(笑)
まあ、おそらく天罰によって命を奪われた人々なんでしょうけど、要は「神のみぞ知る」ということでしょうねヾ(๑╹◡╹)ノ"
え?「髪の毛が散る?」ヾ(๑╹◡╹)ノ"
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